堤聖也と増田陸が3年ぶり再戦 11・29両国でトリプル世界戦 寺地拳四朗は初防衛、ユーリ阿久井は2階級制覇に挑む

2026.10.14

ボクシングの年末に向けた注目イベントが決まった。

帝拳プロモーションは10月14日、都内のホテルで記者会見を開き、

11月29日に東京・両国国技館でトリプル世界タイトルマッチ「U-NEXT BOXING.7」を開催すると発表した。

注目は、WBA世界バンタム級王者・増田陸選手と、元同級王者で現在ランキング1位の堤聖也選手によるタイトルマッチだ。2023年8月の初対決では堤選手が判定勝ち。増田選手にとっては、約3年越しのリベンジを懸けた初防衛戦となる。

さらに、世界3階級制覇を達成した寺地拳四朗選手がWBO世界スーパーフライ級王座の初防衛戦に臨み、元WBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟選手は、スーパーフライ級で2階級制覇を狙う。

3つの世界戦が並ぶ今回の興行。王座を守る戦い、過去の敗戦を乗り越える戦い、そして新たな階級で頂点を目指す戦いが、両国国技館を舞台に繰り広げられる。


 

▪️増田陸VS堤聖也が3年ぶりの再戦 王者とランキング1位が激突

WBA世界バンタム級タイトルマッチでは、正規王者の増田陸選手(帝拳)が、同級1位の堤聖也選手(角海老宝石)を迎え撃つ。

増田選手は2026年7月、比嘉大吾選手との王座決定戦を2対1の判定で制し、世界王座を獲得した。戦績は11勝(9KO)1敗。高いKO率を誇る左の強打を武器に、初めて手にした世界タイトルの防衛を目指す。

対する堤選手は13勝(8KO)3分け。2023年8月、日本バンタム級王者だった堤選手は増田選手との対戦で3対0の判定勝ちを収め、プロ初黒星を与えた。

その後、世界王者へと上り詰めた堤選手は、2025年12月にノニト・ドネア選手との試合で2対1の判定勝ちを収め、2度目の防衛に成功。しかし、鼻骨骨折の影響などで試合から離れ、2026年5月には休養王者に認定された。

7月には世界ランキング1位となり、再び世界王座を狙う立場に。今回の再戦では、王座を獲得した増田選手が初防衛を果たすのか、それとも堤選手が再び勝利して世界王座に返り咲くのかが大きな見どころとなる。

過去の対戦結果だけでなく、増田選手が世界王者となった後の成長と、堤選手が再び世界の頂点を目指すためにどのような戦いを見せるのか。3年の時を経て実現する再戦は、バンタム級の勢力図にも影響を与える一戦となりそうだ。

 

▪️寺地拳四朗 3階級制覇から初防衛へ 

WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチでは、王者の寺地拳四朗選手(B.M.B)が、同級10位のハシエル・アマドル選手(メキシコ)と対戦する。

寺地選手はライトフライ級、フライ級で世界王座を獲得し、2026年7月にはイスラエル・ゴンサレス選手とのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦を3対0の判定で制した。これにより、日本人選手として8人目となる世界3階級制覇を達成した。

戦績は26勝(16KO)2敗。長年にわたって世界の舞台で実績を積み重ねてきた寺地選手にとって、今回は新たな階級で獲得したベルトを守る初めての試合となる。

挑戦者のアマドル選手は25歳のメキシコ人ボクサーで、戦績は15勝(13KO)1分け。KO率の高い相手だけに、王者にとっても簡単な防衛戦にはならない可能性がある。

階級を上げると、対戦相手の体格やパンチの威力、試合の距離感なども変わる。寺地選手がこれまで培ってきた技術と経験を新階級でも発揮し、王者としての存在感を示せるかに注目したい。

 

▪️ユーリ阿久井政悟 スーパーフライ級で2階級制覇へ 王者ヒメネスに挑戦

WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチでは、同級2位のユーリ阿久井政悟選手(倉敷守安)が、王者ダビド・ヒメネス選手(コスタリカ)に挑戦する。

ユーリ阿久井選手は、かつてWBA世界フライ級王座に就いた実力者。2025年3月には寺地拳四朗選手との世界フライ級王座統一戦に臨んだが、12回TKO負けを喫し、王座を失った。

その後、スーパーフライ級へ階級を上げ、再起から2連勝。今回、再び世界タイトルに挑むチャンスをつかんだ。

対するヒメネス選手は34歳のコスタリカ人王者で、戦績は18勝(12KO)1敗。ユーリ阿久井選手が勝利すれば、フライ級に続く2階級制覇を達成することになる。

階級転向後の連勝を世界タイトル獲得につなげられるか。元世界王者が新たな舞台でどのようなボクシングを見せるのか、こちらも見逃せない。

 

▪️11月29日 両国国技館で世界戦3試合 U-NEXT独占ライブ配信

「U-NEXT BOXING.7」は、11月29日に東京・両国国技館で開催され、

試合の模様はU-NEXTで独占ライブ配信される。

増田陸選手と堤聖也選手による再戦は、過去の勝敗と現在の王座を懸けた対決。寺地拳四朗選手には新階級での王者としての実力が問われ、ユーリ阿久井政悟選手には再起から世界王座奪取へとつなげる大きな機会が訪れる。

同じ興行に並ぶ3つの世界戦は、それぞれ異なる背景と目標を持つ。王座防衛、リベンジ、2階級制覇それぞれの挑戦が交差する11月29日の両国国技館は、

年末のボクシングシーンを占う重要な舞台だ。