無敗の新星チョプロフが63秒KOで王座防衛 元ONEマクラーレンを圧倒しモカエフ戦を熱望

2026.7.24

中東MMAシーンで存在感を高める無敗のファイター

アサフ・チョプロフが、その実力を改めて証明した。

7月23日、アラブ首長国連邦・アブダビのスペース42アリーナで開催された『UAE Warriors 72』メインイベントのUAE Warriorsバンタム級タイトルマッチで、王者チョプロフ(アゼルバイジャン)が元ONE Championshipファイターのリース・マクラーレン(オーストラリア)をわずか1ラウンド1分3秒でKO。危なげない内容で2度目の王座防衛を果たし、無敗記録を「11」に伸ばした。


 

 

試合は開始直後から両者が積極的に前へ出る緊張感のある立ち上がりとなった。

サークリングしながら距離を測るマクラーレンに対し、チョプロフはプレッシャーをかけ続け、冷静にタイミングを探る。互いにカーフキックやミドルキックを織り交ぜながら主導権争いを展開したが、勝負は一瞬だった。

 

マクラーレンが右ストレートからオーバーハンド、左アッパーと連続攻撃で距離を詰めた瞬間、チョプロフは頭をわずかに振ってパンチを外すと、鋭い右オーバーハンドをカウンターでヒット。さらに蹴り足をさばいて体勢を崩すと、マクラーレンは頭からマットへ崩れ落ちた。追撃を必要としないほど決定的な一撃に、レフェリーは即座に試合を止め、会場は大きな歓声に包まれた。

24歳のチョプロフは、アマチュア時代にロシアMMA選手権を制するなど豊富な実績を持ち、2023年のプロデビュー以降は無敗街道を突き進んできた。フィニッシュ率の高さも際立っており、今回の勝利で11戦10フィニッシュという驚異的な数字を記録。2025年にデマルテ・ペナを下して王座を獲得すると、今年3月には一本勝ちで初防衛を果たしており、UAE Warriorsを代表するスター候補へと成長している。

一方、挑戦者のマクラーレンはONE Championshipで長年活躍し、ストロー級王者ジャレッド・ブルックスから勝利を挙げるなど世界トップレベルで実績を積み重ねてきたベテラン。ONE離脱後はUAE Warriorsへ戦いの場を移し、今回がバンタム級王座への初挑戦だったが、新世代王者の勢いを止めることはできなかった。

 

試合後のマイクでチョプロフは、まずチームへの感謝を口にし、

「日々のトレーニングが今の自分を作ってくれた」と周囲への謝意を表明。

そのうえで、自身を「UFC外でナンバーワンを争う存在」と位置づけ、次なるターゲットとして現BRAVE CFフライ級王者のムハンマド・モカエフの名前を挙げた。

「私の頭の中には一人しかいない。モカエフと戦いたい。彼は無敗の素晴らしい選手だが、最高の挑戦者が必要だ。私はここにいる」

ケージサイドではUAE Warriorsのフアド・ダルウィシュCEOもチョプロフのアピールに親指を立てて応じ、両者の対戦実現への期待を高める場面も見られた。

 

現在、世界のMMA界ではUFC以外の団体でも実力者が次々と頭角を現しており、UAE Warriorsもその一角を担うプロモーションとして注目を集めている。圧倒的なフィニッシュ能力と無敗の戦績を維持するチョプロフが、モカエフとの”無敗対決”を実現できれば、中東MMAを象徴するビッグマッチとなる可能性は十分だ。

今回の63秒KOは、その未来を強く印象づけるインパクトだった。