山本由伸投手 6回3失点の粘投も今季8勝目ならず エースの宿命ともいえる“援護なき登板”に
2026.6.21
【©️Los Angeles Dodgers 】
ドジャースの山本由伸投手が20日(日本時間21日)、本拠地ドジャー・スタジアムで行われたオリオールズ戦に先発登板。自身5連勝と今季8勝目を懸けてマウンドに上がったが、6回102球を投げて6安打3失点。試合を作る投球を見せながらも、打線の援護に恵まれず勝利投手の権利を得られないまま降板した。
初回は四球で走者を背負いながらも無失点で切り抜ける上々の立ち上がり。だが2回、連打で無死一、三塁のピンチを招くと、内野ゴロの間に先制点を許した。それでも後続を連続三振に仕留め、最少失点でしのぐ粘りを見せた。
3回はこの日初となる三者凡退。持ち前の制球力と変化球の精度でオリオールズ打線を封じ込み、試合の流れを引き戻した。
最大の山場となったのは4回だった。先頭から連打を浴びて無死一、二塁とされると、犠打処理では冷静な判断で三塁封殺を成功。失点を防ぐ好プレーを見せたが、その後2死から適時二塁打を浴びて2点を失った。それでも崩れることなく、5回、6回は再び安定した投球で追加点を許さなかった。
最終的に6回6安打3失点。決して完璧な内容ではなかったものの、大量失点を防ぎながら試合を壊さない投球は、メジャーリーグでエース格として期待される山本投手の真価ともいえる。
今季14試合目の登板を終え、防御率は2.65。
リーグ上位クラスの数字を維持しており、その安定感は依然として高い評価に値する。MLBではエース級投手ほど相手も強力な先発と投げ合うケースが多く、山本投手の登板試合がロースコアゲームになりやすい背景もそこにある。
勝ち星こそ伸ばせなかったが、長いシーズンを戦う上で重要なのは、苦しい内容でも試合を作り続けることだ。山本投手はこの日もその役割を果たし、ドジャースに勝機を残したままマウンドを後にした。

