久保建英選手が負傷交代 日本代表に走る緊張 オランダ戦ドローの代償で浮上した“最大の懸念”

2026.6.15

FIFAワールドカップ北中米大会グループF第2戦で、日本代表は強豪オランダと2―2で引き分けた。鎌田大地選手の劇的同点弾によって貴重な勝ち点1を手にした一方で、試合後の日本陣営を覆ったのは歓喜よりも不安だった。

チームの攻撃をけん引する久保建英選手が後半途中に負傷交代。試合後には車椅子でスタジアムを後にする姿が確認され、日本代表サポーターの間に大きな衝撃が広がっている。


 

問題の場面は後半26分だった。

ボールを保持した久保選手に対し、オランダ代表DFのデンゼル・ドゥムフリスが激しくチャージ。接触の瞬間、相手の足が左膝付近に入ったように見え、

久保選手はピッチ上に倒れ込んだ。

しばらく立ち上がれない状態が続き、日本代表のメディカルスタッフがピッチへ駆け寄った。久保選手は一度ピッチ外で治療を受けたものの、自らプレー続行不可能であることを示し、後半30分に小川航基選手との交代を余儀なくされた。

 

試合後、森保一監督は久保選手の状態について「まだメディカルスタッフから詳細な報告は受けていない」と説明。そのうえで「自分で歩いていたので軽傷であることを願っている」と語り、現時点では深刻度を判断できないとの見解を示した。

ただ、関係者によると久保選手は試合後に病院へは向かわず、チームドクターによる精密なチェックを受ける予定だという。取材エリアにも姿を見せず、その後は車椅子で会場を後にした。

日本代表にとって久保選手の離脱は単なる一選手の負傷以上の意味を持つ。現在の森保ジャパンにおいて、久保選手は攻撃の起点であり、局面を個人技で打開できる数少ない存在だ。世界屈指の強豪が集うワールドカップでは、戦術以上に個の力が試合の流れを変える場面が少なくない。その意味で、久保選手のコンディションはグループリーグ突破を左右する重要な要素と言える。

オランダ相手に価値ある勝ち点1を獲得した日本。しかし試合終了後、チーム関係者やサポーターが最も気に掛けていたのはスコアではなく、車椅子に乗る背番号10の姿だった。

 

歓喜と不安が交錯する中、日本代表は久保選手の検査結果を待つことになる。