菅野智之投手 静かなる快進撃 大谷翔平選手&山本由伸投手に並ぶ日本人最多5勝目 “結果で語る男”に再評価の声
【©️Colorado Rockies 】
ドジャース勢の華やかな活躍が連日メジャーリーグの話題を独占する中、派手な演出とは無縁のベテラン右腕が、静かに存在感を高めている。ロッキーズの菅野智之投手(36)が2日(日本時間3日)、敵地エンゼルス戦で5回5安打2失点の粘投を披露し、今季5勝目をマーク。ドジャースの大谷翔平選手、山本由伸投手に並ぶ日本人最多勝タイに浮上した。華々しいスターたちの陰で、淡々と白星を積み重ねるその姿に、あらためて称賛の声が集まっている。
菅野投手は初回から落ち着き払ったマウンドさばきを見せた。
先頭からテンポ良く2死を奪うと、メックラー選手に右翼線二塁打を許しながらも、最後はグリッソム選手を見逃し三振。持ち味の制球力と緩急を武器に、エンゼルス打線へ的を絞らせなかった。
3回2死一、二塁の場面でも真価を発揮した。再び迎えたグリッソム選手に対し、切れ味鋭いスプリットを軸に3球三振。ピンチでも動じない投球は、長年第一線を走り続けてきたベテランの経験値を感じさせた。
打線もこの日は力強く援護した。直近5試合の菅野投手登板時には合計10得点と援護に苦しんでいたが、この日はロッキーズ打線が序盤から爆発。大量8得点を奪い、右腕を後押しした。
5回には二塁打と四球で走者を背負い、メックラー選手に右中間への適時二塁打を浴びて2点を失ったものの、後続を打ち取って最少失点で切り抜けた。5回96球、5安打2失点。派手な数字ではなくとも、試合を壊さず勝利へ導く投球内容は、まさに“結果で語る男”の真骨頂だった。
現地5月27日のドジャース戦では、大谷翔平選手に初回先頭打者本塁打を浴び、4回2/3を3失点で降板。それでも第2打席では大谷選手から見逃し三振を奪うなど、随所に意地を見せていた。そして中5日で迎えた今回の登板では、見事に修正能力の高さを証明。
大谷選手や山本投手ら、ドジャースが常にスポットライトを浴び続ける一方で、菅野投手は静かに白星を積み重ねている。多くを語らず、淡々と役割を果たす姿勢こそ、長いシーズンを戦い抜くメジャーリーガーとしての真価なのだと思う。

