20歳の吉田晄成選手が衝撃KO 倒して勝つ進化に本人は満足せず「もっと技を磨きたい」
【©️ONE Championship 】
ONE Championshipで無傷の4連勝を飾った
20歳の吉田晄成選手(TEAM TEPPEN)が
KOファイターとしての存在感を更に示した。
タイ・ルンピニースタジアムで開催された「ONE Friday Fights 156」で、ベトナムのホアン・ザ・ダイ選手を鮮烈な右カウンターで撃沈。ONE初KOという結果以上に印象的だったのは、勝利後も浮かれることなく、自らの課題を冷静に口にした姿だった。
派手な勝利の裏で見せた、20歳とは思えぬ向上心と自己分析力。
日本格闘技界期待の新鋭が、静かに次のステージを見据えている。
タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONE Friday Fights 156」。
その後半戦オープニングマッチに登場した吉田晄成選手(TEAM TEPPEN)は、
ベトナムのホアン・ザ・ダイ選手を3ラウンド2分2秒、鮮烈なKOで沈めた。
これでONE参戦後は4戦4勝。だが、この日の勝利がこれまでと決定的に違ったのは、“判定ではなく倒し切った”という事実だった。
試合は開始直後から激しい打撃戦となった。
互いに前へ出る好戦的なスタイル同士だけに、リング中央では一歩も引かない打ち合いが続く。中でも吉田選手は2ラウンド以降、プレッシャーを強めながら主導権を掌握。ロープ際へ追い込み、パンチの連打からヒザ蹴りまでつなげるなど、攻撃の密度を一気に高めた。
2ラウンド終了間際には猛攻からダウンを奪取。
会場の空気は完全に吉田選手へ傾いた。
そして迎えた3ラウンド。
打ち合いの最中だった。相手の前進に合わせ、吉田選手の右クロスカウンターが一閃。ホアン選手の顔面を正確に打ち抜くと、そのまま勝負は決した。
ONEで初となるKO勝利。
20歳という年齢を考えれば、十分すぎるインパクトだった。
それでも試合後、吉田選手の口から出たのは達成感よりも反省の言葉だった。
「今まで3連勝していたけど全部判定だった。今日はKOを狙っていた。1ラウンドで倒したかったけど3ラウンドになってしまった。まだまだ反省点がある」
35万バーツ(約171万円)のボーナス獲得が発表されても、その視線はすでに次へ向いていた。
「KOをもっと見せていかないと上には行けない。もっと進化を求めて技を磨いていきたい」 勝ったあとほど、課題を語る。
いまの格闘技界では珍しくなりつつある、そんな職人気質な若さが吉田選手にはある。派手なKOよりも、自らの未完成さに目を向ける姿勢。
その冷静さこそが、むしろ末恐ろしい。


