ONE Friday Fights 153=ワラポンが圧巻の3連勝 18歳アダムも躍動N米倉大貴選手は悲願のONE初勝利

2026.5.9

【©️ONE Championship 】

8日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催した「ONE Friday Fights 153」。ムエタイ、総合格闘技、サブミッション・グラップリングによる全14試合が行われた今大会は、“次世代スター候補”たちの存在感が際立つ興行となった。


メインイベントを務めたのは、タイの実力者ワラポン・ソー・デチャパンと、

ONE初参戦となるフランスの新鋭トム・キャスによるバンタム級ムエタイ戦だった。

序盤から距離を潰して前進するワラポンに対し、キャスも鋭い打撃で応戦。

だが、試合を通して主導権を握ったのは、経験値で勝るワラポンだった。接近戦でのヒジ、ミドル、首相撲を織り交ぜながらペースを支配し、最後まで攻勢を維持。3−0の判定で危なげなく勝利を収め、これでONE3連勝となった。

近年のONE Friday Fightsシリーズは、本戦契約を懸けた“登竜門”的な色合いを強めている。その中でワラポンは、単なる勝利ではなく「安定して勝てる選手」であることを示し続けており、今後の本戦カード入りも視野に入ってきたと言えそうだ。

一方、この日の大会で大きなインパクトを残したのが、18歳の新鋭アダム・ソー・デチャパンだった。ストロー級ムエタイでフランスの強打者エンゾ・クラリスと対戦すると、年齢を感じさせない冷静さとテンポの良いコンビネーションで試合をコントロール。危険な場面を作らせることなく、3−0の判定勝利を飾った。

タイとマレーシアにルーツを持つアダムは、将来を嘱望される若手の一人。スピード、反応、試合運びの成熟度はいずれも高く、今後さらに注目を集める存在となりそうだ。


 

日本勢では、バンタム級サブミッション・グラップリングに出場した米倉大貴選手が存在感を示した。ONE2戦目となった今回、ブラジルのホドリゴ・マレーロを相手に終始優位にポジションを支配。丁寧なコントロールと積極的な仕掛けでポイントを重ね、3−0の判定でONE初勝利を挙げた。

国内グラップリングシーンで高い評価を受けてきた米倉選手にとって、

今回の白星は世界舞台での実力証明と言える結果だった。


 

その一方で、ONE初参戦となった永留惇平選手は厳しい洗礼を浴びた。

バンタム級MMAで韓国のパク・ジョンジュンと対戦した永留選手は、立ち上がりから打撃の圧力を受ける展開に。反撃の糸口を探る中、連打を浴びてレフェリーが試合を止め、1ラウンド3分03秒TKO負けとなった。


華やかなKO決着も相次いだ今大会。

フライ級ムエタイではクンポンノーイ・ソー・ソンマイが2ラウンドKO勝利をマークしたほか、アダム“エル・カピタノ”ベンワーワーはわずか52秒でKO勝ち。ONE Friday Fightsらしい激闘の連続に、

会場となったルンピニースタジアムは大きな熱気に包まれた。


■「ONE Friday Fights 153」主な結果

・ワラポン・ソー・デチャパン 判定3−0 トム・キャス
・デッドゥアンレック 判定3−0 サイバー
・クンポンノーイ・ソー・ソンマイ 2R KO イェ・イン・ナウン
・モハメッド・タオフィック 2R KO ケーオカンワン
・アダム“エル・カピタノ”ベンワーワー 1R KO ケンドゥー・アービング
・パク・ジョンジュンに 1R TKO 永留惇平選手が敗戦
・アダム・ソー・デチャパン 判定3−0 エンゾ・クラリス
・米倉大貴選手 判定3−0 ホドリゴ・マレーロ