主役はリーブスだが「数字以上の14得点」八村塁選手が逆転劇で示した“レイカーズ残留の必然性”

2026.2.6

【©️Los Angeles Lakers】

数字だけを追えば、わずか・・・14得点。
だがこの夜の八村塁選手は、スコアシートでは測れない価値を、

確かにコートに残した。

現地2月5日、ロサンゼルス・レイカーズは本拠地クリプト・ドットコム・アリーナでフィラデルフィア・76ersと対戦。主力ルカ・ドンチッチが第2クォーター途中で負傷離脱する緊急事態のなか、119―115で逆転勝利を収め、チームは2連勝を飾った。

この試合の“流れ”を変えた存在こそ、

怪我から復帰したオースティン・リーブスと八村塁選手だった。


 

▪️逆転の起点となった「3連続得点」

八村が真価を発揮したのは、第3クォーター終盤だった。
最大14点差をつけられ、重苦しい空気が漂う中、残り1分32秒から立て続けにスコアを重ねる。

左コーナーからの3ポイント。
続く右サイドのジャンプシュート。
そしてドライブから相手の反則を誘い、フリースローを2本沈める。

わずか1分あまりでの3連続得点。
このプレーが、試合の“潮目”を完全に変えた。

レイカーズはこのクォーターを2点差で終えると、最終第4クォーター、復帰したばかりのオースティン・リーブスが連続3ポイントを沈め、ついに逆転。

終盤には八村選手が豪快なダンクを叩き込み、勝負を決定づけた。

 

▪️FG成功率71.4%が示す「迷いのなさ」

八村選手は、この日は最長となる34分37秒に出場。
14得点7リバウンド1アシスト。シュート成功率は71.4%、3ポイントは2本試投で2本成功と、効率の高さが際立った。

だが印象的だったのは数字以上に、迷いのないプレー選択だった。
撃つべき場面で撃ち、攻めるべき場面でリングへ向かう。その判断力が、チームの停滞を断ち切った。

試合終了直後、八村はリーブスと笑顔で抱擁し、言葉を交わした。
このワンシーンが、この試合のすべてを物語っていたのかもしれない。

 

▪️トレード期限を越えて残った「信頼」

今季、レイカーズはトレード期限直前に大きな決断を下している。
ゲイブ・ヴィンセントと将来のドラフト指名権を放出し、リーグ屈指の3ポイントシューター、ルーク・ケナードを獲得。一方で、移籍の噂が絶えなかった八村はチームに残った。

その理由を、この試合は雄弁に語っている。

八村自身も試合後、トレード報道についてこう語った。
「ソーシャルメディアに出ていることは大体違う。チームもビジネスだということは理解している」

騒音に惑わされず、自分の役割を全うする。
その姿勢こそが、レイカーズにとって“手放せない理由”なのだ。

もちろん、この日の主役はチーム最多35得点を挙げたオースティン・リーブスだ。
だが、その舞台を整えたのは、間違いなく八村選手の存在だった。