大谷翔平選手の WBC登録は指名打者のみ、消えた「二刀流」の表記が示すもの
2026.2.6
野球日本代表「侍ジャパン」の最終ロースターが、WBC, Inc.から発表された。
そこに名を連ねた大谷翔平選手(ドジャース)の登録ポジションは「指名打者」。
かつて世界を驚かせた「二刀流」を示す表記は、今回は見当たらなかった。
この変更は、単なる事務的な表記の違いではない。
【©️WBC 】
2023年の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、大谷選手は「Two-Way Players」として登録され、打っては打率.435、1本塁打8打点。
投げては3試合に登板し、2勝1セーブ、防御率1.86という圧倒的な成績を残し、大会MVPに輝いた。
その象徴だった「二刀流」の肩書が、今回は消えたのである。
起用を巡る空気は、すでに1月末の段階で漂っていた。
ドジャースのファン感謝イベント「ドジャーフェスト」で、大谷選手自身はWBCでの投手起用について「わからない」と言葉を選び、明言を避けた。
だが、その直後、デーブ・ロバーツ監督は「WBCで彼は投げない」とはっきり否定。
この判断は、球団主導ではなく「大谷本人の決断だった」とも明かしている。
これまで侍ジャパンは、大谷を投手としても発表してきた。
公式ホームページにも「ツーウェイ」と記載されていた経緯を考えれば、今回の「指名打者のみ」という登録は、方向転換を公式に裏付けるものと言っていい。
背景にあるのは、言うまでもなくドジャース移籍後の長期的なキャリア設計だ。
二度目の右肘手術を経て、2024年は打者に専念。
投手としての完全復帰は、慎重に段階を踏む必要がある。
短期決戦の国際大会で無理をするより、メジャーリーグでの「完全体・二刀流」を優先する―その判断が透けて見える。



