【©️Miami Heat】

マイアミ・ヒートにようやく“切り札”が戻ってきた。
左足首の手術で長期離脱していたタイラー・ヒーローが、11月24日（現地時間）マーベリックス戦で今季初出場。復帰戦ながら24得点を挙げ、残り50秒の決勝フローターでチームを勝利に導いた。

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■ 苦しいチーム状況で帰ってきた“スコアラー”

ヒートは前日にフィラデルフィアで試合を終えたばかりで、4日間で3試合という過密日程の真っ只中。ノーマン・パウエル、ニコラ・ヨビッチ、アンドリュー・ウィギンズら主力も欠き、マーベリックス相手にホームで苦戦していた。

そんな中でのヒーロー復帰は、まさにチームにとっての追い風だった。

手術明けの第1クォーターはシュート3本すべてを外し無得点。しかし徐々にリズムをつかみ、29分の出場で24得点まで積み上げた。

■この9〜10週間、長かった・・・復帰の重みを語る

ヒーローは復帰の瞬間をこう振り返る。

「治療とリハビリを支えてくれた人たち全員に感謝したい。
9〜10週間がすごく長く感じたし、あっという間でもあった。
チームメートのプレーを外から見ていたから、一緒に戦えるのが本当に嬉しかった」

まだプレー強度は完全ではないものの、復帰時期は数週間前から計画済み。

遠征には帯同せず調整を続け、感覚はしっかり維持されていた。

■ 残り50秒、勝負を決めた“あの一歩”

同点で迎えた第4クォーター終盤。
バム・アデバヨがスティールで流れを作ると、速攻の最後にボールがヒーローへ。
ヒーローはディフェンスの一瞬の隙を突き、自らの得意なフローターを沈めて試合を決めた。

「ペレがそのまま攻めても良かったけど、正しい判断だったと思う。
僕はたまたまいい位置にいて、自分の得意な形で打つことができた。
何より、あのスティールを決めたバムがすべてのきっかけを作ってくれた」

まるで「復帰を祝うかのような」ゲームウィナーだった。

■ 指揮官も“勝負強さ”を絶賛

エリック・スポールストラHCは、久々のゲームで

いきなり試合を決めたヒーローを称えた。

「復帰初戦でここまでやれるとは素晴らしい。マブスのようなタフな守備のチームと戦う時こそ、彼のスキルが必要だ」

万全までの道のりはまだ続くが、ヒートにとって

ヒーローは“帰ってきた得点源”として、

これ以上ない存在感を示した形となった。