『ジュマンジ3』ついに始動 主要キャスト再集結も…シリーズ完結へ向けた“静かな決意”が滲む
【©︎SONY PICTURES】
ソニー・ピクチャーズが進める人気シリーズ最新作『ジュマンジ3(仮題)』が、ようやく本格的な撮影段階へと入った。公開されたファーストルック写真には、ドウェイン・ジョンソン、ケヴィン・ハート、カレン・ギラン、ジャック・ブラックらおなじみの顔ぶれが勢揃い。しかしその舞台裏では、単なるシリーズ継続とは異なる“一区切り”の空気が漂っている。
写真は公式インスタグラムに投稿されたもので
「Look who’s on the loose(誰が解き放たれたか見てみて)」
との軽快なキャプションが付された。
だがキャストから寄せられるコメントには、作品規模の拡大を語る一方で、過去作への総括や原点への敬意など、“シリーズの終着点”を意識したような言葉が目立つ。
ケヴィン・ハートは「戻ってきました。今回はシリーズ最大の作品になります」と強調したが、その熱量の裏には長年のチームワークが一区切りを迎える寂しさも透ける。ジョンソンは1995年版で使用されたサイコロをネックレスとして身に着けて撮影に挑むと明かし、「この作品はシリーズ最後の『ジュマンジ』になる予定だ」と語った。ロビン・ウィリアムズが築いた世界への敬意を示すとともに、 franchise の終焉を自ら口にしたのは、
このシリーズの象徴でもある彼ならではだ。
『ジュマンジ3』はジェイク・カスダン監督のもと、過去2作を成功に導いた脚本チームが再結集。2026年12月11日の全米公開を目指し、着実に前へ進む。ジョンソンはロサンゼルスでの撮影再開に「作品を故郷に戻せたことが嬉しい」と語ったが、それは単なるノスタルジーではなく、シリーズを完結させる覚悟の表れにも聞こえる。
また、ニック・ジョナス、アレックス・ウルフ、ダニー・デヴィートなど、シリーズの常連キャストも続々と合流。台本読み合わせでは笑いが絶えなかったというが、その“同窓会のような空気”は、長く続いた人気シリーズが終幕へ向けてまとまり始めている証にも見える。
2017年の『ウェルカム・トゥ・ジャングル』は、ゲーム世界へ吸い込まれる設定が若い世代を中心に支持を獲得。2019年の『ネクスト・レベル』でその人気を確固たるものにした。しかし、ハリウッドでは大作シリーズの整理が進む中、『ジュマンジ』もまた、時代の流れとともに一つの区切りを迎えようとしている。

