アリアナ・グランデ、プレミアで“警備の盲点”露呈 乱入男から瞬時に救ったのは共演者

映画『ウィキッド 永遠の約束』のワールドプレミアが
11月13日、シンガポールで行われた。
華やかなレッドカーペットに突如として緊張が走ったのは、
出演者のアリアナ・グランデに参加者がほぼ“体当たり”の形で飛び掛かった瞬間だ。
問題の男は白いTシャツとショートパンツ姿。
招待エリアではなく一般動線から突然走り込み、
グランデの肩に強引に腕を回すと、そのまま跳ね回るという異様な行動を見せた。
周囲が凍りつく中、最初に動いたのは共演者のシンシア・エリヴォ。
警備スタッフより即時にアリアナの前に駆け寄り、
男を引き離そうと対抗する姿が拡散されている動画映像でも確認されている。
■“常習乱入者”の素性が判明
後に、アリアナに駆け寄った不審者はInstagram上で「パジャマ・マン」を名乗るインフルエンサー、
ジョンソン・ウェンであることが判明した。
ウェンは当時の様子を自らSNSに投稿し、「アリアナと一緒に跳ねられてうれしい」と軽い調子で書き込んだが、ネット上では「暴行だ」「完全に犯罪」と非難が相次いでいる。
ウェンは過去にも同様の迷惑行為を繰り返しており、6月にはケイティ・ペリーのコンサートでステージに乱入。
ペリーが嫌悪感を隠さず観客へ注意を促したことも記憶に新しい。
この件ではウェンは逮捕・起訴されており、
今回も迷惑行為で起訴されたとBBCが報じている。
■浮き彫りになる“セレブ警備”の甘さ
今回、最も問題視されているのは、警備スタッフより先に共演者が動き、スター本人の身を守る形になったことだ。
世界的アーティストを守るべき場で、警備の反応が一歩遅れたことで「運営側のセキュリティ意識は万全だったのか」と疑問の声も広がる。
SNSではエリヴォの素早い対応に称賛が集まる一方で、
「セレブの警備体制はどうなっているのか」
「俳優が身を呈して守る状況は異常」
と、イベント運営への厳しい指摘も寄せられている。
■安全確保の課題が浮き彫りに
映画の大規模プロモーションイベントは、ファンとの距離が近い分、リスクも伴う。
今回の一件は、“常習乱入者”による明確な迷惑行為でありながら、警備の初動が遅れたことで事件性を帯びる事態へと発展した。
華やかなプレミア・イベントの裏で、スターを守るべき安全体制が問われている。
グランデに怪我がなかったのは不幸中の幸いだが、
今後のイベント運営において大きな教訓となりそうだ。
