鈴木誠也選手にカブスがQO提示 単年約36億5000万円の大型オファー 拒否ならFA市場へMLB公式発表の8選手に名を連ねる

2026.11.3

【©️Chicago Cubs 】

鈴木誠也選手の今オフの去就に、大きな動きがあった。カブスがフリーエージェント(FA)となった鈴木選手に対し、1年2315万ドル(約36億5000万円)のクオリファイング・オファー(QO)を提示したことが明らかになった。

MLB公式サイトによると、今回QOを提示されたのは鈴木選手を含む8選手。マリナーズのランディ・アロザレーナら、各球団の主力選手が名を連ねている。

鈴木選手にとって注目されるのは、この単年契約を受け入れるか、それとも拒否して複数年契約を視野にFA市場へ進むかという選択だ。今季の成績とメジャーでの実績を踏まえれば、今後の交渉は今オフのMLB移籍市場を占う重要なテーマとなりそうだ。

 


▪️QOはFA選手を引き留める制度 拒否してもカブスとの交渉は続く


クオリファイング・オファー(QO)は、FAとなる選手に対し、所属球団がメジャーリーグの年俸上位125選手の平均額に相当する1年契約を提示できる制度だ。

2026年オフの提示額は2315万ドル。選手が受諾すれば、翌2027年シーズンも元の球団でプレーすることになる。

一方、拒否した場合はFAとして他球団との交渉を進められる。カブスが鈴木選手に複数年契約を提示して引き留める可能性も残されており、QOの拒否が即座にカブス退団を意味するわけではない。

また、鈴木選手がQOを拒否して他球団と契約した場合、カブスは規定に基づくドラフト指名権の補償を受けられる。一方、鈴木選手を獲得する球団側にも、経営状況などに応じてドラフト指名権の喪失などの負担が生じる。

つまりQOは、選手にとっては契約条件を判断する機会であると同時に、球団にとってはFA流出に備えた補償制度でもある。

 


▪️過去の受諾は157人中18人 複数年契約を求める選手が多い理由


MLB公式サイトによると、2012年の制度導入から2025年オフまでにQOを提示された選手は157人。そのうち受諾したのは18人にとどまる。

受諾率は約11.5%で、多くの選手が単年契約よりもFA市場での複数年契約を選択してきたことが分かる。

昨オフにはカブスの今永昇太投手もQOを受諾しており、同じ制度でも選手の年齢や市場評価、契約条件によって判断は異なる。

鈴木選手の場合、メジャーで5年間の実績を積み、通算113本塁打を記録。今季も26本塁打、OPS.841を残している。さらに、2026年は守備指標でも改善を示し、アウト・アバブ・アベレージ(OAA)プラス5、フィールディング・ラン・バリュー(FRV)プラス7を記録した。

打撃だけでなく守備面でも評価を高めたことは、今後の契約交渉における材料の一つになりそうだ。

 


▪️回答期限は日本時間11月18日 鈴木選手の決断に注目


鈴木選手がQOを受諾するか拒否するかの回答期限は、米東部時間11月17日午後4時。日本時間では11月18日午前6時となる。

今回のQO提示によって、鈴木選手のFA市場での評価が改めて注目されることになった。

カブスとの再契約を含め、複数球団による獲得競争に発展するのか。単年約36億5000万円という条件を上回る複数年契約を目指すのか。今オフの日本人野手の動向を占う重要な局面を迎えている。

 

▪️QOを提示された8選手



球団
選手
守備位置
カブス
鈴木誠也
外野手
マリナーズ
ランディ・アロザレーナ
外野手
ブルワーズ
ジェーク・バウアーズ
内野手
ヤンキース
デービッド・ベドナー
投手
ツインズ
ライアン・ジェファーズ
捕手
パイレーツ
ブランドン・ラウ
内野手
パドレス
エイドリアン・モレホン
投手
オリオールズ
トレバー・ロジャーズ
投手