ブレンダン・アレン選手が最終5ラウンドで一本勝ち ダンカン選手の連勝を止め元王者デュ・プレシとの対戦を要求

2026.10.11

 

米ラスベガスで開催された総合格闘技イベント「UFC Fight Night: Allen vs. Duncan」で、日本時間10月11日、ミドル級ランキング上位のブレンダン・アレン選手がクリスティアン・リロイ・ダンカン選手を撃破した。5分5ラウンドのメインイベントは最終ラウンドまでもつれ込んだが、アレン選手がリアネイキドチョークで勝負を決め、一本勝ちを収めた。

試合後、アレン選手はミドル級王座への挑戦を視野に入れ、元王者ドリカス・デュ・プレシ選手の名前を挙げて次戦をアピール。ランキング上位での実績を積み重ね、タイトル戦線への浮上を狙う姿勢を鮮明にした。


 

■ 最終ラウンドに決着 アレンが得意の組み技で勝負を決める

メインイベントはミドル級の5分5ラウンド制で実施された。ランキング5位のアレン選手に対し、10位のダンカン選手が挑む構図。ダンカン選手はUFCでの連勝を5まで伸ばしており、上位進出を懸けた重要な一戦だった。

序盤は、長いリーチを生かしたダンカン選手がパンチやヒジ、前蹴りを織り交ぜて応戦。対するアレン選手は接近戦から組みつき、テイクダウンを狙う展開を作った。

第2ラウンドにはダンカン選手がアイポークの反則で減点を受ける場面もあった。アレン選手はその後、タックルからテイクダウンを成功させ、バックを狙いながらポジションを優位に進めた。ダンカン選手もケージを利用して防御を続けたものの、グラウンドでの対応を迫られる時間が増えていく。

第3ラウンドでは両者がポジションを奪い合い、ダンカン選手もスクランブルから反撃。第4ラウンドには打撃で距離を取り直し、ジャブや蹴りを当てるなど、試合を立て直した。

しかし、勝負は最終ラウンドで動く。

第5ラウンド、打撃を織り交ぜて攻めるダンカン選手に対し、アレン選手はタックルからバッククリンチへ移行。相手の背後を確保すると、ケージ際で巧みにポジションを作り、リアネイキドチョークを仕掛けた。

ダンカン選手は絞め技を外そうと抵抗したが、アレン選手のグリップを切ることができず、ついにタップ。5ラウンド2分46秒、アレン選手が一本勝ちで激闘に終止符を打った。

 

■ 連勝中の有望株を攻略 アレンが示したグラップリングの強み

30歳のアレン選手は、ブラジリアン柔術とレスリングを土台とするグラップリング能力の高さが持ち味だ。キャリアを通じて一本勝ちを重ねてきた実績があり、今回も試合終盤にその強みを発揮した。

アレン選手は2025年、マルヴィン・ヴェットーリ選手に判定勝ちを収めると、続くライニアー・デ・リダー選手との試合ではTKO勝ち。さらに2026年6月にはエドメン・シャバージアン選手を判定で下し、今回のダンカン選手戦へと臨んだ。

一方、31歳のダンカン選手は打撃を武器に勝ち星を積み重ねてきたファイターだ。長身とリーチを生かした攻撃に加え、直近では判定勝ちを重ね、UFCで5連勝を記録。今回は自身初のメインイベントで上位ランカーとの対戦に挑んだが、最終ラウンドでアレン選手の組み技を防ぎ切れなかった。

今回の結果により、ダンカン選手のUFC連勝は5でストップ。アレン選手は上位ランカーとの一戦を制し、タイトル戦線へのアピールにつながる勝利を手にした。

 

■ 試合後は元王者デュ・プレシを名指し タイトル挑戦への意欲を表明

勝利後のインタビューで、アレン選手はダンカン選手のタフさを認めながらも、試合を最後まで戦い抜いたことに手応えを示した。

「彼は思っていた以上にタフだった。それでも最後までやり遂げることができた」と振り返り、厳しい展開を乗り越えたことを強調した。

さらに、自身のランキングとこれまでの戦績に言及。デ・リダー選手との対戦を引き合いに出し、上位選手を相手に結果を残してきたことを訴えた。

アレン選手が求めているのは、さらなるランキング上昇だけではない。視線の先にはミドル級のタイトル戦線がある。

インタビューでは、現王者ショーン・ストリックランド選手を意識した発言に続き、元王者デュ・プレシ選手にも言及。「もしチャンピオンがいないなら、デュ・プレシはどこにいるんだ」と対戦を要求し、王座挑戦、あるいは元王者との一戦を望む姿勢を打ち出した。

 

■ ミドル級戦線で存在感を高められるか

今回の勝利は、アレン選手にとって単なる連勝の延長ではない。

打撃で応戦するダンカン選手を相手に、

5ラウンドを通じて組み技の圧力をかけ続け、最後は得意の絞め技で決着させた。

一方、タイトル挑戦の実現には、王者を取り巻く状況やランキング上位陣の動向も関わってくる。アレン選手が次戦で誰と対戦するのか、そして王座挑戦に近づく機会を得られるのか。