森田奈男樹選手 ONE初参戦で復活の白星 左ストレートでダウン奪取 約2年5カ月ぶりの実戦を勝利で飾る
【©️ONE Championship 】
K-1・Krushで戦ってきた空手出身の森田奈男樹選手が、長いブランクを経て再びプロのリングに戻ってきた。10月9日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONE Friday Fights 174&The Inner Circle 34」に出場し、オマール・エル・モラペット選手とのキックボクシング戦で判定勝利。1ラウンドにダウンを奪う鋭い左ストレートを見せ、復帰戦を白星で飾った。
▪️空手で培った打撃技術が光る 序盤に試合の流れをつかむ
森田選手が出場したのは、ONEフェザー級キックボクシングの3分3ラウンド。対戦相手のモラペット選手はモロッコ出身で、森田選手を身長で9センチ上回る選手だ。長いリーチを生かしたパンチを武器とし、前進しながら攻撃を組み立てるスタイルで知られる。
試合開始後、森田選手は前蹴りを使いながら距離を調整。相手の右ストレートを警戒しつつ、タイミングを探っていく。
そして1ラウンド、前足を上げるフェイントから左ストレートを繰り出すと、相手のガードをすり抜けてクリーンヒット。モラペット選手からダウンを奪い、序盤から存在感を示した。
その後は無理に決着を急がず、左ミドルやローキックを交えながら試合を進める。相手のパンチをバックステップで外す場面もあり、空手で磨いた距離感と打撃の精度を生かした戦いを展開した。
▪️2ラウンドは対戦相手モラヘッドが猛攻撃
2ラウンドに入ると、モラペット選手が前進する場面が増えた。
ワンツーや左フックを織り交ぜて圧力を強め、森田選手を後退させるなど反撃に転じる。
森田選手もガードを固めながら左右のローキックや左ボディを返し、相手の攻撃に対応。モラペット選手はパンチからヒザ蹴りにつなぐ攻撃も見せ、試合は一方的な展開にはならなかった。
最終ラウンドでは、森田選手が左ミドルや前蹴りで相手を迎え撃つ。モラペット選手もパンチの連打やヒザ蹴りで前に出て、互いに譲らない攻防が続いた。
終盤、森田選手は左の三日月蹴りから後ろ蹴りへとつなぎ、さらに左フックを当てて相手の体勢を崩す。左右のフックやボディへの連打も繰り出し、最後まで攻撃の手を緩めなかった。モラペット選手も応戦し、試合は打ち合いのまま終了した。
3ラウンドを戦い抜いた両者。ジャッジは3者とも森田選手を支持し、判定3-0で勝利が決まった。
森田選手はフルコンタクト空手をバックボーンに持ち、第4回JFKO全日本選手権の軽重量級で優勝するなど、アマチュア時代から実績を残してきた。
2021年6月にKrushでプロデビューすると、デビューから5連勝を記録。4試合連続KO勝利を挙げ、強打を持ち味とする選手として注目を集めた。
その後はK-1での敗戦も経験しながら、勝利と敗戦を重ねてキャリアを築いてきた。2023年12月にはアリヤン・モハマディ選手を左フックでKO。しかし、2024年5月のKrushで小田尋久選手にKO負けを喫すると、SNSで引退を表明した。
それでも競技から完全に離れたわけではなかった。同年12月には空手のワンマッチに出場し、BreakingDownバンタム級の元王者・大野篤貴選手に勝利。その後、ONEで活躍するエイワスポーツジムの選手たちの姿にも刺激を受けたとみられ、
今回の復帰につながった。
プロ戦績はこれまでの記録で6勝4KO3敗。
今回の勝利によって、再びキックボクシングの舞台で結果を残した。
【文:高須基一朗】




