【eスポーツ】11歳 栗原悠輝選手が金メダル「ぷよぷよ」でアジア大会史上最年少メダリストの快挙

2026.9.26

11歳の栗原悠輝選手(東京ヴェルディ)が、またひとつ歴史を塗り替えた。

愛知・名古屋アジア大会のeスポーツ「ぷよぷよ」決勝が26日、愛知県国際展示場で行われ、栗原選手が韓国のカン・ドンシン選手を10―2で破って優勝。金メダルを獲得した。

日本選手団最年少の11歳が、アジアの舞台で堂々の頂点。さらに、アジア大会史上最年少となるメダリストの記録も更新する快挙となった。


 

▪️11歳とは思えない落ち着き 決勝は10―2

決勝の立ち上がりでは、第1ゲームをカン選手に奪われた。

しかし、ここから栗原選手が持ち味を発揮する。

第2ゲームでは得意の大連鎖を披露。15連鎖を決めてすぐに1―1のタイに戻すと、その後も連鎖を組み合わせながら素早く追い打ちを仕掛け、着実にポイントを積み重ねていった。

第6ゲームでは相手に全消しを許す場面もあったが、そこから逆転して5―1。第7ゲームを落とした後も、次のゲームですぐに取り返すなど、ゲームの流れに左右されない安定した戦いを続けた。

最終的には10―2。

11歳とは思えない冷静なゲーム運びで、アジアの頂点まで駆け上がった。

 

▪️グループステージから他を寄せ付けず圧倒3戦全勝で首位通過

栗原選手の強さは決勝だけではなかった。

24日のグループステージでは3戦全勝。A組を首位で突破すると、26日の準々決勝ではシンガポール代表に5―0で勝利。

続く準決勝ではタイ代表を10―1で破り、決勝へ進出した。

そして最後は韓国代表との決勝を10―2で制覇。

大会を通じて安定した戦いを見せ、金メダルを手にした。

 

▪️決勝の相手とはグループステージでも対戦

決勝で対戦したカン選手とは、24日のグループステージでも顔を合わせていた。

このときも栗原選手が勝利。

再戦となった決勝では、満席に近い観客席の前に柔らかな表情で登場すると、小さくガッツポーズを見せてからステージへ。

大舞台でも普段通りの戦いを見せ、最後まで集中力を保った。

 

▪️「ぷよぷよ」で最大19連鎖 11歳の実力は本物

「ぷよぷよ」は、同じ色の「ぷよ」をつなげて消し、連鎖によって相手に攻撃を仕掛ける対戦型パズルゲーム。

単純に見えて、相手の動きを読みながら自分の盤面を構築し、連鎖のタイミングを判断する高度な技術が求められる。

栗原選手はこれまでに最大19連鎖を記録。

今回の決勝でも15連鎖を成功させ、世界レベルの舞台でその実力を示した。

 

▪️小学2年から競技の世界へ

栗原選手が本格的に競技を始めたのは小学2年生の4月。

国内最大級の格闘ゲーム大会「EVO Japan」で3位に入ったことをきっかけに、競技の世界へ進んだ。

その後、「ぷよぷよ」で頭角を現し、2026年には「ぷよぷよグランプリファイナル」で年間王者に輝いている。

11歳にしてすでに国内トップクラスの実績を持ち、今回のアジア大会では、その実力を国際舞台でも証明した形だ。

 

▪️アジア大会史上最年少メダリストに

今回の金メダルによって、栗原選手はアジア大会史上最年少のメダリストとなった。

これまでの最年少記録は、2018年ジャカルタ大会のスケートボード女子ストリートで銅メダルを獲得した当時12歳のニマス選手(インドネシア)。

その記録を11歳の栗原選手が更新した。

2023年の杭州大会から採用されたeスポーツが、アジア大会の歴史に新たな記録を刻む舞台にもなった。

 

▪️「欲しいものは普通に宝石とか」

試合後の栗原選手のコメントにも、11歳らしい素顔がのぞいた。

アジア大会優勝で欲しいものを聞かれると、「普通に宝石とか」と回答。

大舞台で見せた鋭い集中力とは対照的な、微笑ましい一面も見せた。

卓球とサッカーが好きで、得意科目は社会。

勝負飯はウナギだというeスポーツで賞金を荒稼ぎする少年は

舌も超えている