ONE FF167=羅司選手がONE初参戦で衝撃の1R KO 右フックで2度のダウン 35万バーツのボーナス獲得「予想通り」
TEAM TEPPENの羅司選手が、世界への第一歩を鮮烈なKO勝利で飾った。
8月21日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONE Friday Fights 167」に初参戦。ONEストロー級キックボクシングでヴサル・アリエフ選手と対戦すると、1ラウンド2分16秒、右フックを決めて2度のダウンを奪い、レフェリーストップによるKO勝ちを収めた。試合後には35万バーツのボーナスも獲得。プロデビューから約4年、負傷によるブランクなども乗り越えてたどり着いたONEの舞台で、羅司選手が強烈なインパクトを残した。
タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONE Friday Fights 167」で、TEAM TEPPEN所属の羅司選手が待望のONEデビューを果たした。
ONEストロー級キックボクシング(56.7キロ以下)で迎えた初戦の相手は、アゼルバイジャンのヴサル・アリエフ選手。世界各国から実力者が集まるONEの舞台で、羅司選手は開始直後から持ち味の攻撃力を発揮した。
1ラウンド、アリエフ選手が左へ回り込みながらワンツーや右ローで攻撃を組み立てる中、羅司選手も右ローを返しながら前進。パンチの打ち合いになると、ボディへの攻撃も織り交ぜ、徐々に相手を追い込んでいった。
そして、勝負を動かしたのが右フックだった。
羅司選手はアリエフ選手の右ミドルに合わせるように右フックを打ち込み、最初のダウンを奪取。ここからさらに攻撃のテンポを上げた。
右フックを狙いながら右三日月蹴りを繰り出し、前進して左右のボディ、左ロー、右ヒザと攻撃を散らす。相手に守勢を強いると、最後は左フックから右フックへつなげ、再びダウンを奪った。
これを見たレフェリーが試合をストップ。
1ラウンド2分16秒、羅司選手のKO勝利が決まった。
ONE初参戦にして、わずか一度のラウンドで試合を終わらせる圧巻のフィニッシュだった。
▪️「1Rから倒しに行く」準備してきた攻撃がリングで結実
試合後の勝利者インタビューで、羅司選手は「サワディカップ!」とタイ語であいさつ。続けて「1Rから倒しに行く練習をしていて、予想通りです」と、笑顔で勝利を振り返った。
さらに、TEAM TEPPENで取り組んできた練習についても説明した。
「会長とは腹を散らして、そこから上を狙う練習をしていた」
ボディへの攻撃で相手の意識を下へ向け、そこから顔面へのパンチにつなげる。
今回の試合では、その狙いが随所に表れた。
左右のボディで相手を削りながら、ローやヒザも交えて攻撃の的を散らす。そして相手の意識が分散したところで、得意のフックを打ち込む。
最初のダウンを奪った右フックだけでなく、フィニッシュにつながった左フックから右フックの連係も、日頃の練習の成果だった。
羅司選手は「フックも練習していたので出来ました」と振り返っている。
「1ラウンドから倒しに行く」。
試合前から掲げていた明確なプランを、そのまま結果につなげてみせた。
▪️デビュー戦の敗北から始まったキャリア
羅司選手がプロのリングに上がったのは2022年5月。
RISEでプロデビューを果たした。
しかし、その第一歩は決して華々しいものではなかった。
デビュー戦では伊東龍也選手にKO負け。
プロキャリアのスタートで苦い経験を味わった。
それでも、そこから立て直した。
その後は3連勝を記録し、2試合でKO勝利。
戦術に長けた攻撃力を武器に着実にキャリアを積み上げていった。
一方、2023年10月には遠山翔太選手に判定で敗れ、
2024年5月には相沢晟選手と引き分け。
その後は負傷によるブランクも経験した。
リングに立ち続けることさえ簡単ではない時期を乗り越え、2025年には再び勝利を重ねる。
7月と12月にはKROSS×OVERで連勝。
復帰後の勢いをさらに加速させ、その先に待っていたのがONEへの初参戦だった。
プロデビューから約4年。
勝利だけではなく、敗戦や引き分け、そして負傷によるブランクも経験してきた。その時間があったからこそ、今回のONE初戦には大きな意味があった。
積極的に前へ出る姿勢と、相手を仕留めるまで攻撃を止めない決定力だった。
1ラウンドで2度のダウン。
最後まで攻撃の手を緩めず、レフェリーによるストップまで持ち込んだ。
そして、試合内容が評価された羅司選手には、35万バーツのボーナスが贈られた。
初参戦でKO勝利を挙げただけでなく、ボーナスまで手にしたことで、
ONEの舞台に強烈な存在感を刻み込んだ。



