ONE=KANA選手が再起戦で判定完勝 強豪の猛攻を受け止め カンターで的確にパンチと蹴り当てて主導権「まずは勝ちというところに感謝」
【©️ONE Championship 】
元K-1王者のKANA選手が、再起戦で確かな存在感を示した。
ONE Fight Night 46 が8月15日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催され、アトム級(115ポンド=約52.2キロ)のキックボクシング3分3回にKANA選手(34=Team Aftermath)が出場。
ユー・ヨウ・プイ選手(33=香港)と対戦し、3-0の判定勝ちを収めた。
5月にベロ・ニカ選手(ミャンマー)に敗れて以来となる再起戦。再び勝利をつかむための一戦で、KANA選手は最後まで冷静さを失わず、試合をコントロールした。
▪️強豪のプレッシャーにも揺るがなかったKANA選手
今回の対戦相手となったユー・ヨウ・プイ選手は、これまでONEでムエタイルールを中心に9戦7勝(4KO)2敗という実績を残してきた実力者。
最大の特徴は、豊富なスタミナを生かした手数の多さだ。ラウンドが進んでも攻撃の勢いを落とさず、前進しながらパンチを繰り出し続けるため、KANA選手にとっても簡単な相手ではなかった。
それでもKANA選手は、序盤から自分の距離を崩さなかった。
1ラウンドから左右のフックにカーフキックを織り交ぜ、的確に攻撃をヒットさせていく。相手の前進を受け止めながら、単発で終わらせず、パンチと蹴りを組み合わせて試合のリズムをつくった。
2ラウンドに入ると、いきなり右ハイキックを繰り出す。さらに、相手のパンチを見極めてから強烈な左フックを打ち込むなど、豊富な経験を感じさせる攻防を披露した。
ユー・ヨウ・プイ選手も最後まで手数を落とさない。
3ラウンドまで攻撃を続け、KANA選手にプレッシャーをかけ続けたが、KANA選手は冷静に対応。右ストレートから左フックへつなげるなど、終盤でも鋭いパンチを繰り出し、試合終了のゴングを迎えた。
そして判定は3-0。3人のジャッジがいずれもKANA選手を支持し、再起戦を勝利で飾った。
▪️KOには届かずも「まずは勝ち」に大きな意味
試合後、KANA選手は勝利を喜びながらも、
KOに持ち込めなかった点については率直に振り返った。
「ユー・ヨウ・プイ選手、めちゃくちゃタフな相手で。疲れる試合を予想してずっと練習してきたんですけど、疲れて結構スタミナをロスしたんですけど、しっかり倒すところまではイメージできてたんですけど、そこまでいけなかったので」
それでも、最後にKANA選手が口にしたのは、再起戦で勝利を手にしたことへの感謝だった。
「まずは勝ちというところに感謝したいです」
KOという結果には届かなかったものの、強豪を相手に3ラウンドを通じて攻撃の精度を保ち、判定で勝利。5月の敗戦から再び前を向くための一歩となった。
【文:高須基一朗】



