佐々木朗希投手 日米キャリアワースト7失点の乱調 大谷翔平投手欠場の非常事態で試されたローテーション投手の責任

2026.6.13

ドジャースの佐々木朗希投手が、メジャー挑戦後最大の試練に直面した。

現地12日(日本時間13日)、ホワイトソックス戦に先発した佐々木投手は4回1/3を投げ、7安打3四球7失点。日米通じて自己ワーストとなる内容でマウンドを降り、防御率は4.76まで悪化した。


 

この日のドジャースは主砲・大谷翔平選手が左膝の炎症により完全休養。

打線の中心を欠く異例の状況のなか、チームが求めたのは若き剛腕による試合の支配だった。しかし、その期待とは対照的な結末が待っていた。

初回、2死からベニンテンディに先制ソロ本塁打を浴びたものの、最速100.7マイル(約162.1キロ)の剛速球を計測するなど球威自体は健在。メジャー移籍後の自己最速を更新し、そのポテンシャルの高さを改めて示した。

それでも内容を振り返れば、毎回のように走者を背負う苦しい投球だった。

2回以降も安打を許しながら要所を締めていたが、

試合の均衡は5回に一気に崩れた。

先頭打者への四球を皮切りに連打を浴びて同点とされると、さらに適時二塁打で逆転を許した。その後も制球を乱し、押し出し四球を与えたところで降板。

後続の救援陣が更に走者を返したことで失点は7まで膨れ上がった。

前回の登板ではエンゼルス打線を相手に7回を無失点、10奪三振という圧巻の内容を披露。ロッテ時代を彷彿とさせる支配的な投球に、ドジャースのロバーツ監督も「メジャーでもトップクラスの先発投手」と高く評価していた。

だからこそ、この日の急失速は大きなインパクトを残してしまった。

背景には正捕手のスミス捕手の負傷離脱もある。

急造バッテリーでの登板となり、配球面やゲームメークの難しさはあった。

それでも、将来のエース候補として期待される投手にとって、

主力不在の局面で試合を託されることは避けて通れない宿命でもある。

メジャーリーグは単に速球の質を競う舞台ではない。

年間162試合という長丁場のなかで、チーム状況やコンディションの変化に対応しながら結果を積み重ねる総合力が問われる。

100マイルを超える剛速球は依然としてリーグ屈指だ。しかし、この日の崩れ方は、佐々木投手が真のエースへと成長するために乗り越えなければならない新たな課題を浮き彫りにした。

大谷選手が不在という緊急事態のなかで託されたマウンド。

その重圧を跳ね返すことはできなかったが、シーズンはまだ続く。