今井達也投手 大量援護直後にまさかの乱調 壮絶打撃戦に アストロズは辛くも逃げ切る

2026.6.13

「ロイヤルズ8-10アストロズ」(12日、カンザスシティ)

試合開始直後から球場は異様な熱気に包まれた。

両軍合わせて初回だけで14得点が飛び出す壮絶な乱打戦。

その中心にいたのが、アストロズの今井達也投手だった。


 

アストロズ打線は初回表からロイヤルズ投手陣を猛攻。

ア・リーグ本塁打王アルバレス選手が満塁本塁打を含む1イニング2本塁打を放つなど打者一巡を超える攻撃で一挙9得点を奪った。攻撃時間は25分に及び、いきなり試合の大勢が決したかに思われた。

しかし、その直後に待っていたのは想像を超える展開だった。

大量援護を背にマウンドへ上がった今井投手は、先頭打者への制球に苦しみ、中前打を許すと、続くウィットJr.選手には四球。わずか数分で無死一、二塁のピンチを招いた。

パスカンティーノ選手に適時打を浴びて失点すると、内野ゴロの間にも1点を失う苦しい展開。それでも三振を奪って立て直しの兆しを見せたが、ペレス選手の安打で再び走者を背負うと、マーシー選手に右翼線への適時二塁打を許した。

投手コーチがマウンドへ向かい間を取ったものの流れは変わらず、今井投手は2死一、二塁の場面で降板。後続投手も走者を返したことで、今井投手には2/3回5失点が記録された。

初回だけでアストロズが9得点、ロイヤルズが5得点。プレーボールから約1時間が経過しても、ようやく1回が終わったばかりという異例の展開となった。

今井投手は今季、直近3試合で2度のクオリティースタートを記録するなど安定感を見せていたが、この日は立ち上がりからボール先行の苦しい投球。4月のマリナーズ戦で1/3回4失点を喫した登板に次ぐ短いイニングでの降板となった。

一方で試合は、その後も最後まで予断を許さなかった。

初回の大量得点で主導権を握ったアストロズだったが、終盤にロイヤルズ打線が反撃。八回には3点を返して1点差まで迫り、一時は大逆転ムードも漂った。

それでもアストロズは九回に貴重なソロ本塁打で追加点を挙げて突き放し、10-8で逃げ切り勝利。乱打戦の末に連敗を止めたものの、初回から両軍の打線が火を噴いた一戦は、今季屈指の打撃戦として語り継がれる内容となった。

大量援護を受けながらも勝利投手の権利を得られなかった今井投手。

アストロズが勝利を手にした一方で、右腕にとっては課題の残る登板となった。