ONE FF156=平山裕翔選手 一撃必殺の飛びひざで衝撃KO ONE初陣で示した「TEAM TEPPEN」の新たな可能性

2026.5.29

【©️ONE Championship 】

ONEチャンピオンシップのリングで、またひとり

日本人ファイターが鮮烈なインパクトを残した。

29日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された「ONE The Inner Circle&FRIDAY FIGHTS 156」。アトム級キックボクシングに出場した平山裕翔選手(TEAM TEPPEN)が、イェ・リージー選手(台湾)を1ラウンド1分48秒TKOで下し、ONEデビュー戦を完璧な形で飾った。


 

勝負は一瞬だった。

空手をベースに持つサウスポーの平山選手は、試合開始直後から間合いを測りながら冷静に相手を観察。そしてカウンターのタイミングで放った左の飛びひざ蹴りが、相手のあごを正確に打ち抜いた。イェ選手はそのままダウン。立ち上がった後も平山選手は一気にラッシュを仕掛け、パンチとひざ蹴りをまとめると、レフェリーが試合を止めた。

ONE初戦とは思えない落ち着きと爆発力。その内容は、日本の立ち技ファンに強烈な印象を残したと言っていい。平山選手にとって、この勝利には特別な意味があった。昨年6月、RISEで行われた松本天志選手との一戦では判定負け。

期待を背負った中で結果を残せず、悔しさを味わっていた。

試合後、平山選手は「応援してくれている皆さんに悲しい思いをさせてしまったので、今回は本当に懸けていた」と率直な胸の内を明かした。その言葉からは、今回のONE初戦に懸けていた覚悟が伝わってくる。

興味深いのは、決定打となった飛びひざ蹴りが“偶然の一撃”ではなかった点だ。

平山選手によれば、試合前のアップ中にTEAM TEPPENの那須川弘幸会長から

「飛びヒザを蹴っていこう」と具体的な指示が出ていたという。

空手時代から得意としてきた武器を、最高のタイミングで実戦投入した形だった。

 

TEAM TEPPENといえば、那須川天心選手を育て上げたキックボクシング界の名門ジムとして知られる。その中で平山選手が見せた今回のKO劇は、

“次世代”の存在感を強く印象付けるものだった。

さらに、この試合内容が高く評価され、

平山選手には35万バーツ(約171万円)のパフォーマンスボーナスも贈られた。

ONEの舞台では、単に勝つだけではなく「観客の記憶に残る試合」が求められる。そうした意味でも、今回の平山選手の勝利は理想的なデビュー戦だったと言えるだろう。

試合後、平山選手は

「これからもっともっと頑張っていくので注目しててほしい」と語った。