地域創生の新たな成功モデルへ 高石あかりさん主演 短編映画を宮崎・新富町で全編撮影 “創造人口1000人”構想も加速
宮崎県新富町から新たな地域創生の成功モデルが全国へ発信されようとしている。
一般財団法人こゆ地域づくり推進機構(こゆ財団)は、宮崎市出身の俳優・高石あかりさんが主演を務める短編映画が、新富町を舞台に全編撮影されたことを発表した。作品は、エイベックス・マネジメント・エージェンシーによる若手俳優育成プロジェクト「ACTORS STAND vol.2」第3弾として制作され、
2027年の秋頃の上映が予定されている。
今回の発表は、5月16日に新富町で開催された「春のしんとみ芸術祭」のトークショー内で行われた。イベントには高石さんに加え、映画『熱のあとに』で注目を集めた山本英監督も登壇。撮影を振り返りながら、地域と映像制作が融合する新たな挑戦について語った。
映画は、新富町による全面バックアップのもと撮影され、すでにクランクアップ。地方自治体とエンターテインメント企業が連携し、地域そのものを作品づくりの舞台へ昇華させた取り組みとしても注目を集めている。
「ACTORS STAND」は、エイベックス所属俳優に実践的な表現機会を提供するとともに、若手クリエイターとの橋渡しを目的に立ち上げられたプロジェクト。今回の企画では、高石さんの朝ドラ出演後初となる作品発表という話題性に加え、地方創生と映像文化振興を掛け合わせた点でも大きな意義を持つ。
また、この取り組みを支える新富町の文化政策も高く評価されている。会場となった「ルピナスみらい劇場」は、リニューアル後初の大型イベントとして「春のしんとみ芸術祭」を開催。こゆ財団が推進するまちづくりプロジェクト「MIRISE(ミライズ)」では、「年間30プロジェクト・100作品・創造人口1000人創出」という壮大な目標を掲げている。
地域に“消費される場所”ではなく、“創造を生み出す場所”としての価値を持たせる。その理念のもと、新富町では演劇、映画、アート、体験型イベントなど多彩な文化事業を展開。人口約1万5000人の町から、全国へ向けた文化発信が着実に広がりを見せている。
こゆ財団は、これまでにも1粒1000円の高級ブランド「新富ライチ」や、ふるさと納税を活用した地域再投資モデルで知られ、内閣官房の地方創生優良事例にも選定。地域資源を磨き上げながら、移住者やクリエイターの挑戦を後押しする“チャレンジが循環するまち”づくりを進めてきた。
今回の短編映画プロジェクトは、単なる映像制作にとどまらない。地方から新たな才能と文化を生み出し、人と地域をつなぐ“未来型地域創生”の象徴となりそうだ。


