村岡桃佳選手が銀メダル 日本勢メダル第1号、骨折乗り越えパラ通算10個目の快挙

2026.3.10

ミラノ・コルティナパラリンピック

■女子スーパー大回転(座位)/日本時間9日・トファーネ・アルペンセンター

【©️JOC】

パラアルペンスキー女子スーパー大回転(座位)が行われ、村岡桃佳選手(29=トヨタ自動車)が1分24秒14のタイムで銀メダルを獲得した。今大会における日本勢のメダル第1号となり、パラリンピック通算では節目の10個目のメダルとなった。


 

“冬の女王”とも称される村岡選手は、これまでパラリンピックで金メダル4個を含む9個のメダルを獲得。前回大会ではこのスーパー大回転で頂点に立っており、今大会では2連覇への期待もかかっていた。

しかし大会前の道のりは決して順調ではなかった。

昨年11月中旬、イタリアでの合宿中に転倒して左鎖骨を骨折。緊急帰国して手術を受け、長いリハビリ生活を余儀なくされた。雪上トレーニングに復帰できたのは今年2月中旬。今季は実戦のレースに一度も出場しないまま、本番の舞台に臨む異例の“ぶっつけ本番”となった。

大会序盤の滑降はコンディション調整のため欠場。このスーパー大回転が今大会初レースとなったが、村岡選手は高低差約500メートルの難コースを力強く滑走。

雪煙を上げながら安定したターンでゴールし、堂々の2位に食い込んだ。

座位クラスの選手は、チェアスキーと呼ばれる専用のシートに1本のスキー板を装着して滑走。両手に持つアウトリガーでバランスを取りながら高速で斜面を駆け下りる。村岡選手はかつてパラ陸上でも活躍した異色のアスリートで、

夏と冬をまたぐ“二刀流”としても知られる。

前回の北京パラリンピックでは、金メダル3個、銀メダル1個と圧倒的な強さを見せた。骨折という大きな試練を乗り越え、今大会でも日本勢最初のメダルをもたらした形だ。

なお、立位クラスに出場した本堂杏実(29=コーセー)は滑走途中でバランスを崩してタイムをロスし、1分23秒62で10位だった。

 

▪️女子スーパー大回転(座位)結果

金 アドリアナ・パスカルセコ(スペイン) 1分17秒82
銀 村岡桃佳(日本) 1分24秒14
銅 劉思彤(中国) 1分24秒91