K-1タイトルマッチで挑戦者が1.3kg超過で王座戦は消滅―それでもリングは用意された 王者・金子晃大選手が試合成立を承諾でノンタイトル戦へ
【©️K-1】
計量時、顔を前に向けることができなかった大久保選手
2月8日に東京・代々木競技場第二体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2026 ~-90kg世界最強決定トーナメント~」を前に、7日に都内で前日計量が行われた。
スーパー・バンタム級タイトルマッチとして予定されていた一戦について、
会場で大きな判断を迫られる事態となった。
第19試合で王者・金子晃大(K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM)に挑戦予定だった大久保琉唯選手(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)が、規定体重の−55kgを1.3kg超える56.3kgで計量に臨み、体重超過が判明。
これにより、タイトルマッチとしての成立は消滅し、試合はノンタイトル戦として行われることが決定した。
一方、王者の金子選手は54.8kgで規定体重をクリアした。
計量後、須藤元気K-1プロデューサーと宮田充Krushプロデューサーが揃って取材に応じ、今回の経緯と判断について説明。
宮田氏によれば、前日の深夜から当日未明にかけて、大久保選手の所属ジムであるK-1ジム・ウルフ TEAM ASTERの高木会長と何度も連絡を取り合っていたという。
「大久保選手は栃木県在住で、現地から東京に向かう途中、最後の水抜きの段階で厳しいという連絡がありました。ただし、意識ははっきりしているとのことで、まずは計量に参加してもらう判断をしました。結果として規定時間内に到着し、測定したところ1.3kgオーバーだった、という流れです」
K-1では、選手の安全面を最優先とし、体重超過が発生した場合でも時間延長や再計量、翌日の戻し計量などは一切行わない方針を取っている。
そのため、大久保選手が規定体重をクリアできなかった時点で、スーパー・バンタム級タイトルマッチは即座に消滅する判断が下された。
しかし、そこで大会として「試合そのもの」を消す選択は取られなかった。
宮田氏は「この試合を楽しみにしているファンが多く、選手自身に戦う意思があるかを含め、両者に確認しました。その結果、金子選手が“体重オーバーだが、それでもやりましょう”と了承してくれたことで、試合の実施が決まりました」と説明した。
試合はノンタイトル戦として行われるが、公式記録の扱いは特殊なものとなる。
金子選手が勝利した場合のみ勝敗が公式記録として認められ、大久保選手がKOまたは判定で勝利した場合は「ノーコンテスト」となる。
さらに、大久保選手に対しては厳しいペナルティーが科される。
試合開始時点で第1ラウンドから2点減点、ファイトマネーの30%がカットされ、
その金額は一度K-1が預かったうえで金子選手に上乗せして支払われる。
また、試合で使用するグローブについては
金子選手が8オンスで大久保選手が10オンスのグローブハンデで
実施することで決定した。

