WBC米国代表ロースターが示した“異次元の選手層” MVP、CY賞、豪華銀河軍団が並ぶ現実
第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する米国代表の最終ロースターが発表された。名前を追うだけで、思わず言葉を失う。アーロン・ジャッジ、ブライス・ハーパー、ボビー・ウィットJr.、カイル・シュワーバー。さらに投手陣には両リーグのサイ・ヤング賞投手まで並ぶ。まさに「メジャーリーグ・オールスターの選抜版」と呼ぶにふさわしい顔ぶれだ。
主将に据えられたのは、昨季ア・リーグMVPのジャッジ。
捕手には60本塁打を放ったカル・ローリーが入り、内野にはハーパーとウィットJr.が名を連ねる。指名打者には大谷翔平を上回って本塁打王に輝いたシュワーバー。
打線だけを見れば、シーズン162試合を戦うMLBでも滅多に実現しない“夢の並び”だ。
圧巻なのは投手陣である。
昨季のサイ・ヤング賞を受賞したタリク・スクーバルに、次代のエース候補とされるポール・スキーンズ。さらに引退したはずのクレイトン・カーショーの名までロースターに含まれていることが、このチームの「余力」を象徴している。
ここで注目すべきは、これだけの布陣を揃えながら、前回大会の主将だったマイク・トラウトの名前がないという事実だ。
世界最高峰のスター選手であっても、ロースターから外れる余地がある。
それが現在の米国代表の選手層の厚さを、何より雄弁に物語っている。
通常、国際大会では「誰を選ぶか」が最大のテーマになる。
しかし米国代表の場合は違う。
「誰を外すか」が議論になる。
MVP級、CY賞級が“複数人”存在する国は、野球界でも米国だけだろう。
2017年大会で初優勝を果たし、前回大会は侍ジャパンに敗れて準優勝。
雪辱を期す今大会で、米国代表が持ち込んできたのは、戦術や勢い以前に「層の暴力」とも言える圧倒的な人材力だ。
各国がベストメンバーを揃える中、米国だけが「余剰戦力」を抱えている。

