WBC米国代表ロースターが示した“異次元の選手層” MVP、CY賞、豪華銀河軍団が並ぶ現実

2026.2.6

第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する米国代表の最終ロースターが発表された。名前を追うだけで、思わず言葉を失う。アーロン・ジャッジ、ブライス・ハーパー、ボビー・ウィットJr.、カイル・シュワーバー。さらに投手陣には両リーグのサイ・ヤング賞投手まで並ぶ。まさに「メジャーリーグ・オールスターの選抜版」と呼ぶにふさわしい顔ぶれだ。


 

主将に据えられたのは、昨季ア・リーグMVPのジャッジ。

捕手には60本塁打を放ったカル・ローリーが入り、内野にはハーパーとウィットJr.が名を連ねる。指名打者には大谷翔平を上回って本塁打王に輝いたシュワーバー。

打線だけを見れば、シーズン162試合を戦うMLBでも滅多に実現しない“夢の並び”だ。

圧巻なのは投手陣である。

昨季のサイ・ヤング賞を受賞したタリク・スクーバルに、次代のエース候補とされるポール・スキーンズ。さらに引退したはずのクレイトン・カーショーの名までロースターに含まれていることが、このチームの「余力」を象徴している。

ここで注目すべきは、これだけの布陣を揃えながら、前回大会の主将だったマイク・トラウトの名前がないという事実だ。

世界最高峰のスター選手であっても、ロースターから外れる余地がある。

それが現在の米国代表の選手層の厚さを、何より雄弁に物語っている。

通常、国際大会では「誰を選ぶか」が最大のテーマになる。

しかし米国代表の場合は違う。

「誰を外すか」が議論になる。

MVP級、CY賞級が“複数人”存在する国は、野球界でも米国だけだろう。

2017年大会で初優勝を果たし、前回大会は侍ジャパンに敗れて準優勝。

雪辱を期す今大会で、米国代表が持ち込んできたのは、戦術や勢い以前に「層の暴力」とも言える圧倒的な人材力だ。

各国がベストメンバーを揃える中、米国だけが「余剰戦力」を抱えている。