パドレスが評価した“計算できる即戦力” 宋成文(ソン・ソンムン)実質4年23億円契約の意味とは!?
2025.12.22
韓国プロ野球(KBO)屈指の実力派内野手が、
ついにメジャーの舞台へと踏み出す。
キウムからポスティングシステムを利用して
サンディエゴ・パドレスと契約した
韓国代表の宋成文(ソン・ソンムン)内野手(29)の
契約内容が明らかになった。
当初は3年総額1300万ドル(約20億2000万円)と報じられていたが、AP通信によれば実態はより踏み込んだ内容だ。4年目に年俸400万ドル(約6億2000万円)の選手オプションが付帯し、保証額は4年総額1500万ドル(約23億3000万円)。年俸は1年目250万ドル、2年目300万ドル、3年目350万ドルと段階的に上昇し、契約金100万ドル(約1億5500万円)は2026年と27年の1月に分割で支払われる。
さらに2030年には年俸700万ドル、バイアウト100万ドルの相互オプションも設定されており、パドレス側が段階的に戦力価値を見極めながら将来を選択できる構造となっている。大型補強というより、「リスクを抑えつつ確実な戦力を確保する」現実的な契約と言える。
宋成文は左打ちで本職は三塁。今季は打率3割1分5厘、自己最多26本塁打、90打点に25盗塁と、打力と機動力を兼ね備えたキャリアハイの成績を残した。韓国代表としても存在感は際立っており、昨年のプレミア12、さらに今年11月の日本代表との強化試合では本塁打を放つなど、大舞台での実績も十分だ。
もっとも、パドレスの三塁には主砲マニー・マチャドが君臨する。
そこで宋成文に求められる役割は明確だ。
一塁、二塁も守れる守備範囲の広さを生かしたユーティリティー起用。
複数ポジションを高い水準でこなせる点こそ、
メジャー球団が高く評価した最大のポイントだろう。

