円谷プロ創業者である円谷英二氏、日本人初のVES殿堂入り 「ゴジラ」「ウルトラマン」で世界に影響
2025.11.8

【©️Visual Effects Society】
映画界に新たな歴史が刻まれた。円谷プロダクションの創業者で特撮映画の巨匠、円谷英二が、日本人として初めて、世界的視覚効果団体・VES(Visual Effects Society)の殿堂入りを果たした。VESは映画、テレビ、広告などのVFX分野で権威を持つ組織で、世界50カ国以上、約5000名のプロフェッショナルが所属している。

表彰式はアメリカで行われ、ウルトラマンとバルタン星人も駆けつけ、会場を盛り上げた。過去の殿堂入り者にはウォルト・ディズニーやスタンリー・キューブリックら映画界の巨匠が名を連ねており、円谷の快挙は日本映画界にとっても歴史的な出来事となった。
円谷プロダクション社長・永竹正幸はスピーチで、「円谷英二は、観る人に喜びや驚きを届けることを第一に考え、空想の力で『ゴジラ』や『ウルトラマン』シリーズなど、革新的な作品を生み出しました。彼の作品は、時代や国境を超えて、未来のクリエイターたちに大きな影響を与え続けています」と述べ、殿堂入りの意義を強調した。

円谷英二が1954年に手がけた『ゴジラ』は日本特撮映画の原点とされ、1966年に始まった『ウルトラマン』シリーズは今も続く国民的ヒーロー作品として世界的に評価されている。今回のVES殿堂入りは、単なる技術的功績を超え、創造力と革新性が世界に認められた証といえるだろう。
