キアヌ・リーブス、SFサバイバルで新境地へ ティム・ミラー監督と初タッグ

2025.11.8

ハリウッドの孤高、再び“死と再生”の物語に挑む

【画像(左)キアヌリーブス/(右)ティム・ミラー監督】

ハリウッド俳優キアヌ・リーブスが、

新作映画『Shiver(原題)』で主演を務めることが明らかになった。

監督は『デッドプール』で知られるティム・ミラー。

米ワーナー・ブラザースが製作権の獲得交渉を進めており、

企画段階ながら早くも業界の注目を集めている。


 

本作は、カリブ海での密輸任務をきっかけに二重の裏切りに遭った男が、死と時間のループに囚われながら生き延びようとするサバイバルSF。死体や傭兵、そして飢えたサメに囲まれる極限状況の中で、主人公が繰り返す「終わりなき脱出劇」が描かれるという。

脚本は『インフィニット 無限の記憶』などで知られるイアン・ショア。『エッジ・オブ・トゥモロー』や『ロスト・バケーション』の系譜に連なる、緊迫感あふれる構成が期待される。製作には『キングスマン』シリーズのマシュー・ヴォーンと、『ダム・マネー ウォール街を狙え!』のアーロン・ライダーが名を連ねる。

ミラー監督は、アクションと視覚効果の融合に定評がある。『デッドプール』(2016)でのデビュー以降、『ターミネーター:ニュー・フェイト』(2019)やNetflixシリーズ『ラブ、デス&ロボット』でSF映像の新地平を切り拓いてきた。『Shiver』では、自身の得意分野であるハードSFと心理的サバイバルを掛け合わせた作品になるという。

リーブスにとっても、近年の代表作『ジョン・ウィック』シリーズで築いた“静かな狂気”をさらに深化させる試金石となりそうだ。スピンオフ『バレリーナ』やコメディ『グッド・フォーチュン(原題)』など多様なジャンルに挑み続ける中で、本作は俳優としての幅を問う一作になるだろう。

撮影時期や公開日は未定ながら、2026年以降に登場するSF映画群の中でも異彩を放つ作品になるとの見方が強い。