大谷翔平選手、異例のフリー打撃で14発 不振脱出へ努力の証明 仲間も称賛「これが一流」
2025.10.16
【©️Los Angeles Dodgers 】
ドジャースの大谷翔平選手が15日(日本時間16日)、
ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第3戦に向けて
本拠地ドジャースタジアムで調整。
ブルペンで投球練習を終えた後、屋外で異例のフリー打撃を行い、
32スイング中14本の柵越えを放った。
3連発を2度、右翼最上段を直撃する推定150メートル弾も飛び出し、
球場は歓声と拍手に包まれた。
ポストシーズンでは34打数5安打(打率.147)と苦しんでいるが、
この日の大谷選手はまさに「沈黙の主砲が、行動でチームを鼓舞する」姿そのものだった。
普段は屋内で静かに打撃練習を行う大谷選手が、あえて屋外で、しかも登場曲を流しながら打席に立った。
レギュラーシーズンでは見られなかった“異例のフリー打撃”は、己を奮い立たせ、チームに気迫を伝えるための一幕でもあった。
鋭いスイングから響く快音に、見守っていたロバーツ監督、主砲フリーマン、マンシー、カーショーらは思わず拍手。
ロバーツ監督は「誰よりも準備を怠らない。チーム全員が彼の背中を見ている」と感嘆の表情を浮かべた。
大谷選手は試合前の会見で、ロバーツ監督が以前「このままでは勝てない」と苦言を呈した件について問われ、「逆に言えば、打てば勝てるということ。打てるように頑張りたい」と淡々と答えていた。
その言葉通り、結果で応えるための努力を即行動に移す姿に、一流アスリートとしての矜持がにじむ。
大谷選手は、第4戦では中12日での先発登板を予定している。
打撃でも投球でも、自らの姿勢でチームを牽引する。そのストイックな努力とひたむきさこそ、世界最高峰の舞台で戦う大谷翔平が“唯一無二”と称される理由だ。