UFC参戦中 中村倫也選手、電光石火の62秒KO劇! 三日月蹴り一閃で完全復活を宣言

2025.8.3

UFC参戦中 中村倫也選手、電光石火の62秒KO劇! 三日月蹴り一閃で完全復活を宣言

【©️UFC】

米国ラスベガスのUFC APEXで3日(日本時間)、格闘技イベント『UFCファイトナイト・ラスベガス108』が開催され、バンタム級戦線に衝撃が走った。日本の中村倫也(ATT)が、英国のネイサン・フレッチャーをわずか1分2秒で沈める秒殺KO。1月の黒星から見事な復活劇を果たした。

 試合は開始直後から中村が主導権を握った。鋭いジャブとインカーフで相手のリズムを崩し、間合いを詰めると、狙いすました左三日月蹴りがフレッチャーの腹部に深々と突き刺さる。一瞬、動きが止まった相手に対し、間髪入れず左ストレートを叩き込みダウンを奪取。畳みかけるパウンドに、レフェリーが試合を止めた。

 全日本選抜優勝をはじめ、レスリングで頂点を極めた中村は、Road to UFC制覇を経て2023年にUFC入り。2連勝の快進撃を見せるも、今年1月にムイン・ガフロフに判定負けを喫し、キャリア初黒星を味わった。だがこの夜、その挫折は完全に過去のものとなった。

 勝利後のマイクパフォーマンスは通訳を介さず全編英語。米国ATTで共に練習する堀口恭司ばりの存在感を放ち、「特別な準備をしていたわけじゃない。腹が空いていたから蹴っただけ」と豪快に笑った。さらに「年内にもう1試合、あと2連勝すれば狙う相手の名前を言う」と次なるターゲットへの意欲も明かした。

 秒殺、復活、そして世界挑戦へのカウントダウン──中村倫也のストーリーは、ここから加速していく。