UFC 平良達郎選手が10戦無敗の韓国戦士を圧殺! 復活の一本勝ちで王者戦線に名乗り

2025.8.3

【©️UFC】

ラスベガスのケージで、日本の若きフライ級スターが完全復活を遂げた。UFCフライ級6位・平良達郎(25=THE BLACKBELT JAPAN)が、10戦無敗の韓国の強豪パク・ヒャンソン(29)を相手に、2回1分6秒、フェイスクランクで一本勝ち。昨年10月、ブランドン・ロイバル戦で喫したキャリア初黒星から、約10カ月ぶりに鮮烈な白星を手にした。

試合は開始から平良のペース。1R、鋭い右ストレートでダウンを奪うと、すかさずバックを制し、両足で胴を絞め上げて圧倒。グラウンドでも主導権を譲らず、パクの攻めを完封した。迎えた2回、豪快なテークダウンで再び金網際へ追い込み、背後からフェイスクランクを極め切った瞬間、韓国戦士がタップ。会場に緊張と歓声が同時に響き渡った。

「この10カ月、ずっとこの舞台に戻ることだけを考えてきた。今日は自分のスキルを見せる必要があった」と試合後に語った平良。その目はすでに次の標的を見据えている。「パントージャ(王者)、ジョシュア・ヴァン(1位)、いつでもやる」と堂々と挑戦状を叩きつけた。

本来は同級3位アミル・アルバジとの対戦が予定されていたが、直前で相手が欠場。代わって用意されたのは、UFCで3連勝中の無敗ファイター・パクだった。格下ではなく、むしろ危険な代役。しかし平良は、その危険をあっさりと飲み込み、さらに大きなインパクトへと変えてみせた。