ONE期待のペットナムタンが21歳で急逝 死因は脳貧血と所属ジムが発表

2025.12.11

【©️Vwin Gym/ONE Championship 】

11月21日、タイ・バンコクのルンピニースタジアムで行われた

『ONE Friday Fights 134』フライ級ムエタイマッチで勝利を収めたばかりの

新鋭 ペットナムタン(タイ)が21歳の若さで突然死していたことが明らかになった。

所属ジムのVwin Gymが11日、SNSを通じ「脳貧血により他界した」と発表している。


 

あまりに突然の訃報となった。

ペットナムタンはONE初参戦でユナニマス判定勝利を挙げ、将来を嘱望されていた逸材。

だが、世界最高峰の舞台で戦う格闘家には、栄光の裏側で常に“リスク”がつきまとう。

勝利の歓喜から間もないなかでの悲劇は、その現実を改めて突きつけるものとなった。

ジムの発表によれば死因は脳貧血とされ、一部で報じられた敗血症説を否定している。

脳貧血は、脳への血流が一時的に低下することでめまいや失神を引き起こす症状の総称で、医学的には様々な脳血管トラブルと関連する可能性が指摘されることもある。

詳細な原因は今後の検証が待たれるが、

トップアスリートといえど体調急変のリスクは常に存在する。

世界最高峰の舞台で戦う格闘家は、極限まで鍛え上げた肉体と精神を武器にリングへ上がる。しかしその実情は、激しい減量、過密な練習、強度の高い打撃―すべてがリスクと隣り合わせだ。

選手たちは名誉と未来を掴むために、常に覚悟を持って挑んでいる。

ペットナムタンは、そんな厳しい環境の中でも

明るさを失わないONEトップ戦線での有望株の1人となる選手だった。

所属ジムは「彼は集中力があり、忍耐強く、陽気で、常に仲間にポジティブな力を与えてくれる存在でした」と哀悼のコメントを発表し、その早すぎる別れを惜しんだ。