女子U19日本、フランスに敗れ6位で大会終える 後藤音羽選手が奮闘、田中こころはアジア杯で躍動
【©️FIBA】
スペイン・マドリードで開催された「FIBA U19女子ワールドカップ2025」は現地時間7月20日、5位決定戦が行われ、女子U19日本代表はフランスと対戦。序盤に先制点を挙げたものの、その後は相手のペースに持ち込まれ、64-76で敗戦。前回大会に続き6位という結果で大会を終えた。
今大会の日本は、エース田中こころ(デンソー アイリス)がシニア代表へ昇格し不在となるなか、平均18.9得点を記録した後藤音羽(東京医療保健大1年)が得点面でチームを牽引。後藤を支える形で、堀内桜花(シャンソン化粧品)、白石弥桜(デンソー)、清藤優衣(白鷗大1年)らがパスやスクリーンで献身的なプレーを見せた。チームとしては7試合中4勝と一定の成績を収め、U19世代として歴代2番目となる順位を記録した。
大会はアメリカが4大会連続の優勝を果たし、2位はオーストラリア、3位はスペインという結果に。日本はこれら強豪国とも対戦経験があり、手応えと同時に課題も明確になった。特にリバウンド面では、1試合平均46.3本と健闘し、リバウンド数では全参加国中4位に入った。190cm台の選手が揃う国々に対し、小柄な日本がフィジカル面でも食らいついた形だ。
また、今大会に出場した複数の選手が、5月に実施された女子日本代表セレクションキャンプに参加。田中こころと共に、コーリー・ゲインズHCの指導を受けており、次世代の代表候補として着実に歩を進めている。なお、田中は今大会ではU19代表を離れ、FIBA女子アジアカップ2025に出場。全試合で安定した活躍を見せ、オールスターファイブに選出されている。
女子U19世代にとって、FIBA主催の公式大会は今大会が最後。今後は大学やクラブでの活動を経て、ロサンゼルス2028五輪などシニア代表での飛躍が期待される。各選手が今大会で得た課題と収穫を胸に、さらなる成長を目指す。