ONEテングヌンがワンパンチで大逆転KO劇
▪️ライト級に現れた“台風の目”
©️ONE Championship,
5月16日(現地時間)、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催された格闘技イベント『ONE Friday Fights 108』。そのライト級ムエタイマッチで、タイのテングヌンがギニア/フランス出身のジェルマン・クポゴモウを劇的なワンパンチKOで下し、会場を熱狂の渦に包んだ。
チャトリ・シットヨートン代表もこの一戦に驚愕し、絶賛のコメントを送るなど、大きな反響を呼んでいる。
▪️2度のダウンを跳ね返した“逆転の一撃”
序盤から試合を支配したのは、今回がONE初参戦となるクポゴモウ。長いリーチを活かした正確なパンチで、1R中にテングヌンから2度のダウンを奪う。あと1度ダウンすればTKO負けという絶体絶命の状況だったが、テングヌンは何とか耐え凌いだ。
迎えた第2ラウンドも、依然としてクポゴモウのペース。だが、突如として流れが変わる。
クポゴモウの放った左ミドルキックをテングヌンが冷静にキャッチ。そのまま体勢を崩すことなく豪快なストレートをクポゴモウの顔面に叩き込むと、相手は崩れるようにダウン。立ち上がることはできず、衝撃の逆転KOが決まった。
▪️チャトリ代表も絶賛「信じられない逆転劇」
この大逆転劇には、ONEのチャトリCEOも公式SNSで驚きの絵文字を投稿。
テングヌンにはファイトボーナスも贈られたという。
試合後、テングヌンは自身の連勝記録を33に伸ばし、ライト級ムエタイ戦線の“新たな脅威”として名乗りを上げた。
▪️王者レギン・アーセルへの挑戦はあるか?
現在、ONEライト級ムエタイではレギン・アーセルが絶対王者として君臨し、ドミトリー・メンシコフやシンサムット・クリンミーといった強豪にいずれもKO勝利を収めている。しかし、挑戦者不足の状況が続いていた。
そこへ突如現れたテングヌン。今回の衝撃的な勝利を経て、一気にタイトル戦線へと浮上する可能性も出てきた。
“台風の目”と化したテングヌンが、ライト級の勢力図をどう塗り替えるのか。