ジャック・デラ・マダレナが5Rの激闘を制し新王者に!UFCウェルター級タイトル戦でムハメドを撃破

2025.5.11

©️UFC

10日(日本時間11日)、カナダ・モントリオールのベル・センターで開催された『UFC 315: Muhammad vs. Della Maddalena』にて、ジャック・デラ・マダレナ(JDM)が現王者ベラル・ムハメドとの5Rに及ぶ死闘を判定で制し、

新たなUFC世界ウェルター級王者の座に就いた。

 

▪️王者交代 無敗の快進撃を続けるJDM、ついに頂点へ

メインイベントとして行われたウェルター級タイトルマッチでは、レスリングを武器に王座を守ってきたムハメドに対し、オーストラリア出身のストライカー、JDMが挑戦。JDMは見事なテイクダウンディフェンスと変幻自在なスイッチスタンスの打撃で応戦。5R目には一時テイクダウンを許すも、即座に立ち上がって反撃を繰り出し、最終的に3-0(48-47×2、49-46)の判定で勝利した。

JDMはこれでUFC8連勝。過去にはケビン・ホランドやギルバート・バーンズを撃破し、その勢いのまま今回王座にたどり着いた。試合後のインタビューでは「思った通りの気分だよ、最高だ」と満面の笑みで語り、「イスラム・マハチェフがウェルターで来るなら受けて立つ。ヴォルカノフスキーのためにもやってやる」とさらなる挑戦への意欲を見せた。

 

▪️ムハメドの王座初防衛ならず──連勝ストップ

対するベラル・ムハメドは、2024年にレオン・エドワーズを破って王座を獲得して以来の初防衛戦だったが、激しいプレッシャーの中で粘るも判定で敗北。これまでのUFC6連勝がストップした。

ムハメドは当初、12月にシャフカト・ラフモノフとの防衛戦を予定していたが、感染症により欠場。その後も対戦カードが二転三転し、急遽マダレナが挑戦者として登場する形となっていた。

 

▪️シェフチェンコも防衛成功──女子フライ級タイトル戦

女子フライ級タイトルマッチが実施され、王者ヴァレンティーナ・シェフチェンコがフランスのマノン・フィオロを迎え撃った。試合はフルラウンドに及ぶ接戦の末、3者ともに48-47のスコアでシェフチェンコが判定勝ちし、王座防衛に成功。試合後には「数字よりも、精神的・肉体的にどう感じるかが大事」と冷静に語った。

 

▪️殿堂入りの瞬間──ヴィトー・ベウフォート、涙の表彰

またこの日、元UFC王者でPRIDEでも活躍したヴィトー・ベウフォートのUFC殿堂入りが発表され、試合前のケージサイドで涙を見せながらファンの歓声に応えた。