亀田和毅選手が世界3階級制覇への挑戦が試合当日に消滅 体重超過で王座剥奪のフィゲロアが体調不良で中止「プロとして失格」
米ラスベガスで10月17日(日本時間18日)に予定されていたWBA世界フェザー級タイトルマッチが、試合当日になって中止となった。元世界2階級王者の亀田和毅選手は前日計量を一発でクリアしていた一方、王者ブランドン・フィゲロア選手は体重超過で王座を剥奪。その後、体調不良を理由に試合を棄権した。
勝てば世界3階級制覇という大一番に向け、長期間の準備を重ねてきた亀田選手。試合当日の突然の中止に、怒りと無念をあらわにした。
▪️前日計量で相手陣営の不穏な動きに明暗 亀田はクリア、フィゲロアは2度失敗
試合前日の計量で、フェザー級の規定体重は126ポンド(約57.1キロ)と定められていた。
亀田選手は56.9キロで一発クリア。しかし、フィゲロア選手は1回目に57.8キロ、再計量でも57.5キロとなり、規定体重を約400グラム上回った。
この結果、フィゲロア選手はWBA世界フェザー級王座を剥奪された。
それでも、試合そのものは実施される予定だった。亀田選手が勝利すれば新王者となり、フィゲロア選手が勝つか引き分けた場合は王座が空位のままとなる変則的なタイトルマッチとして、開催に向けた調整が進められていた。
亀田選手にとっては、勝利によって世界3階級制覇を達成できる重要な機会だった。
▪️当日計量にも姿を見せず 午前5時40分に届いた中止の連絡
試合成立に向けては、安全面を考慮した追加条件も設けられていた。
報道によると、両陣営などの協議によって、フィゲロア選手には試合当日の午前9時に追加の計量を行い、規定体重から12ポンド(約5.44キロ)以内に収める条件が課されていた。
しかし、当日計量の時間になってもフィゲロア選手本人だけでなく、陣営の関係者も姿を見せなかったという。
亀田選手は午前7時に起床。その前の午前5時40分には、興行主催者からフィゲロア選手が体調を崩し、試合ができないとの連絡が携帯電話に入っていたと説明している。
その後も納得できる説明がないまま時間が経過し、正式に中止が決まった。
前日計量をクリアし、リングに上がる準備を整えていた亀田選手にとって、試合当日の中止は受け入れがたい結末となった。
▪️亀田和毅「プロとして失格」費用も時間も懸けた世界戦
スポーツ報知の取材に応じた亀田選手は、突然の中止に対する怒りを隠さなかった。
「プロとして失格だと思います」と語り、公開計量や当日計量の場に姿を見せることができないのであれば、ビデオ通話などを通じて説明する方法もあったのではないかと指摘した。
さらに、海外での試合に向けて多額の費用をかけ、強化合宿にも取り組み、人生を懸けて準備してきたことを強調。金銭的な補償だけでは割り切れない悔しさをにじませた。
亀田選手は2025年5月以来の試合に向け、メキシコで長期間のトレーニングを積んできた。今回の一戦は、単なる試合の勝敗にとどまらず、世界の頂点へ再び手を伸ばすための重要な機会だった。
だからこそ、リングに上がることさえできずに挑戦が終わったことへの無念は大きい。
ボクシングでは、計量は選手の安全と競技の公平性を支える重要な手続きだ。規定体重を守ることは、世界タイトルを争う選手にとって欠かせない条件となる。
一方、体重超過が判明した後も試合を実施する場合には、選手の健康と安全を踏まえた慎重な判断が求められる。今回も追加計量の条件が設けられていたが、最終的には対戦相手の体調不良によって試合そのものが中止となった。
フィゲロア選手の体調不良について、具体的な原因や詳しい症状は明らかになっていない。したがって、体重超過と中止に至る経緯は分けて捉える必要がある。
ただし、試合に向けて準備を続けてきた選手や、開催を待っていたファンにとって、直前の中止が大きな影響を及ぼすことは間違いない。
世界タイトルマッチを成立させるには、選手本人のコンディション管理だけでなく、計量後の対応や情報共有、興行主催者による説明も重要になる。今回の出来事は、競技の公平性と選手の安全、そして興行への信頼を改めて考える機会となった。
今回の中止によって、WBA世界フェザー級王座は空位のままとなった。
一方、亀田選手には今後、同級の王座決定戦が実施される場合に優先権が与えられると、
WBA側から伝えられたという。
試合は実現しなかったものの、世界王座獲得への道が完全に閉ざされたわけではない。
亀田選手にとって、今回の一戦に懸けてきた時間や労力が、そのまま結果につながることはなかった。しかし、次の世界挑戦に向けた機会が担保されたのであれば、改めて書面等で確約を法的な効力のある形で交わすなどにより確実性の高い状況へ円滑に進めて、実力を証明する舞台に立つ環境を整えることが大切だろう。

