JTT勢が存在感!朝倉未来が壮絶死闘を制し復活勝利 秋元強真&ヒロヤも白星で“完全勝利”

2025.5.4

 

【©️RIZIN FF】

5月4日、東京ドームで開催された「RIZIN男祭り」は、

JTT(JAPAN TOP TEAM)勢が主役となる熱戦の連続となった。

中でも注目は、“路上の伝説”朝倉未来(32)の

インパクトを残した復活劇だ。

 

約9カ月ぶりの復帰戦で、元フェザー級王者・鈴木千裕(25)と対峙した朝倉は、血みどろの激闘の末に3R TKO勝利。2023年7月以降、3連敗からの脱却を果たし、2年ぶりの勝利で見事にカムバックを果たした。

試合後のマイクでは「帰ってきました。強くなって帰ってきました。東京ドームのこの景色で復活できてうれしいです。またすぐ戻ってきます。朝倉未来は最強じゃなきゃいけないので」と、かつての輝きを取り戻した自信をのぞかせた。

さらにこの大会では、JTT所属の人気ファイターである秋元強真とヒロヤもそろって勝利。

秋元は巧みな打撃と冷静な試合運びで判定勝利を収め、

ヒロヤはMMAファイターとして持ち味を発揮し、

フィジカルで圧力にテイクダウンからパウンドと鉄槌でTKO勝ちを飾った。

 

この日、JTTの人気3選手がそろって白星を手にしたことで、

会場のファンからはひときわ大きな歓声が上がった。

チームとしての勢いを象徴するような夜となり、

日本格闘技界におけるJTTの存在感をあらためて印象付けた。

さらに、試合後に行われたマスコミ向けのインタビューでは、

3選手とも共通して、対戦相手への感謝の言葉を口にしていたのが印象的だ。

「リスクを負って戦ってくれた相手に敬意を払いたい」——。

SNS時代において、敗者に対する心ない批判が目立つ中で、過去にそうした経験を乗り越えてきたJTTの選手たちだからこそ、言葉に重みがあった。

単なる勝者としてではなく、人格ある格闘家としての姿勢が垣間見え、

日本人らしい「敬う心」を体現していた点も、

インタビューブースでのマスコミ関係者の胸に深く刻まれたと感じた。

【文:高須基一朗】