ドジャース 痛恨の2連敗で崖っぷち 山本由伸投手が今季最短の3回途中降板
米大リーグのロサンゼルス・ドジャースが、ナ・リーグ優勝決定シリーズで厳しいスタートを強いられた。10月12日(日本時間13日)、敵地で行われたミルウォーキー・ブルワーズとの第2戦は4―7で敗戦。第1戦に続く逆転負けで、シリーズ成績は0勝2敗となった。
先発の山本由伸投手が今季最短となる3回途中で降板し、大谷翔平選手も4打数無安打。試合中盤には一度リードを奪い返したものの、救援陣が終盤に失点を重ね、白星を逃した。
ワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースにとって、次の第3戦は流れを変える重要な一戦となる。一方、過去には2連敗からシリーズを制した実績もある。
苦境に立たされた王者が、どのように立て直すのか注目が集まる。
▪️山本由伸投手がまさかの3回途中3失点 エースの早期降板が誤算に
先発マウンドを託された山本投手は、75球を投げて4安打3失点。3回を投げ切れずに降板する結果となった。
ドジャースは初回、ムーキー・ベッツ選手が四球で出塁し、テオスカー・ヘルナンデス選手の中犠飛で先制。しかし、その裏に山本投手がコントレラス選手に同点適時打を許し、序盤から追いつかれた。
3回表には相手の失策で勝ち越したものの、その裏に状況が一変する。山本投手は2安打と2四球でピンチを広げ、イエリチ選手に逆転の2点適時打を浴びた。
今季は登板した試合ですべて5回を投げ切っていたという山本投手にとって、予想外の早期降板となった。
ポストシーズンで安定した投球を続けてきたエースが本来の力を発揮できなかったことは、チームにとって大きな誤算だった。先発投手が序盤でマウンドを降りれば、予定していた投手起用の組み立てにも影響が及ぶ。長いイニングを任せられる投手が限られる中、救援陣への負担も増していった。
▪️佐々木朗希は1回無失点162.5キロの剛速球で反撃へ
山本投手の後を受けて4回に登板した佐々木朗希投手は、1回を無安打無失点に抑えた。四球こそ与えたものの、最速101.0マイル(約162.5キロ)を計測し、ブルワーズ打線に追加点を許さなかった。
1点を追う展開で、佐々木投手が相手の攻撃を食い止めたことは、試合を立て直すうえで重要な役割を果たした。
ドジャースは5回、フレディ・フリーマン選手の左犠飛などで2点を奪い、4―3と逆転に成功する。序盤に先発投手が崩れながらも、打線と救援投手が踏ん張り、試合を再び自分たちのペースに引き戻しかけた。
しかし、そのリードを最後まで守り切ることはできなかった。
▪️5回に再逆転もブルワーズが中盤から主導権を奪い返す
ドジャースにとって痛かったのは、逆転に成功した直後に同点とされたことだ。
5回裏、4番手の左腕ブービッチ投手がコントレラス選手に同点ソロを浴び、試合は4―4に。佐々木投手に付く可能性があった勝利投手の権利も、この時点で消滅した。
さらに6回裏、ドジャースは1死三塁の場面でチュラング選手を申告敬遠。
勝負を避ける選択をしたが、
続くコントレラス選手に左前適時打を許し、勝ち越された。
コントレラス選手はこの試合で3打点を記録。ドジャース投手陣にとって、要所で得点に結び付ける打撃を見せた相手打線への対応が最後まで課題となった。
8回にはエンリケス投手が3安打と1四球で2失点。ブルワーズにリードを3点へ広げられ、ドジャースは反撃の足掛かりを失った。
4―4からの終盤で勝ち越しを許し、さらに追加点を奪われた展開は、ドジャースにとって投手運用と失点抑止の両面で課題を残すものとなった。
▪️大谷翔平は4打数無安打 110打席本塁打なしの苦境
打線では、大谷翔平選手のバットから快音が聞かれなかった。
「4番・指名打者」で先発出場した大谷選手は4打数無安打。記事によると、これで110打席連続の本塁打なしとなった。
初回の第1打席は、ブルワーズ先発のヘンダーソン投手に対して3球連続の直球で空振り三振。3回の第2打席では、2死二塁という追加点の好機に高めの直球を打たされ、三ゴロに倒れた。
6回の第3打席では、左腕ロメロ投手に対してセーフティーバントの構えを見せるなど揺さぶりを試みたが、空振り三振。3点を追う9回の第4打席も左飛に終わった。
本塁打が出ないことだけで打撃の状態を判断することはできないが、得点圏の好機や試合終盤に長打で流れを変えることが期待される大谷選手にとって、無安打に終わったことはチームにとっても痛手となった。
一方で、次戦以降に相手投手の配球への対応や打席でのアプローチを修正できれば、攻撃陣の反撃につながる可能性はある。ドジャースがシリーズを立て直すためには、大谷選手を含む主力打者が得点機を生かせるかどうかも重要なポイントになる。
▪️2連敗で本拠地へ 2020年の逆転突破は再現できるか
ドジャースは第1戦も1―2で逆転負けを喫しており、2試合連続で接戦を落とした。昨季のポストシーズンではブルワーズを4勝0敗で退けていただけに、今回のシリーズ序盤は対照的な展開となっている。
ただし、2連敗だけでシリーズの行方が決まったわけではない。
2020年のナ・リーグ優勝決定シリーズでは、ドジャースはアトランタ・ブレーブスに第1戦、第2戦で敗れた。その後、第3戦を制したものの、第4戦を落として1勝3敗と追い込まれた。それでも、そこから3連勝を飾り、逆転でワールドシリーズ進出を決めている。
過去の実績が今回も同じ結果につながる保証はないが、
劣勢から巻き返した経験は、チームにとって一つの支えとなるだろう。
第3戦は14日(日本時間15日)、ドジャースの本拠地で行われる予定だ。
ホームに戻ることで環境が変わる中、
先発投手の立て直し、救援陣の負担軽減、そして打線の復調が求められる。

