MLB鈴木誠也選手、好調2打席連発ホームラン・勝利に貢献「いいピッチャーはどんどん振っていかないと」
【©️Chicago Cubs 】
カブスの鈴木誠也外野手(30)が1日、敵地ピッツバーグで行われたパイレーツ戦に「3番・DH」で先発出場。2打席連続本塁打を放ち、チームの逆転勝利を大きく引き寄せた。
試合が動いたのは0―2で迎えた5回。まずはスワンソンの6号ソロ、続くタッカーの8号ソロで一気に同点に追いつくと、続く鈴木がカウント0―3からの92.2マイル(約148.3キロ)のスプリットを豪快にスイング。打球は左翼席へ一直線に飛び込み、勝ち越しの8号ソロとなった。この回、1イニング3発の猛攻でパイレーツの先発ポール・スキーンズをマウンドから引きずり下ろした。
試合後、鈴木は「スキーンズは本当にいいピッチャー。でも、いいピッチャー相手こそどんどん振っていかないと結果は出ない。あのカウントから唯一の甘い球をしっかり振れたことが、あの結果につながった」と手応えを語った。
さらに7回の第4打席では、1死一塁の場面で今度は89.8マイル(約144.5キロ)のスライダーを左翼席へ。これが9号2ランとなり、2打席連発を記録。これは4月2日(同3日)のアスレチックス戦以来今季2度目で、メジャー通算5度目の快挙となった。
この一発についても「追い込まれていたので、ゾーンを小さくして自分の振れる球だけを振ろうと思った。それがたまたまああいう結果になった」と謙虚に振り返った。
カブスのクレイグ・カウンセル監督も、「セイヤは今、非常に自信を持って打席に立っている。積極的に攻めてミスを見逃さないし、素晴らしいスイングをしている。今日は本当に素晴らしい一日だった。特に2本目のホームランは大きかった」と称賛を惜しまなかった。
この日の鈴木は4打数2安打、2本塁打、3打点。初回は右翼フライ、3回には四球を選び1死満塁のチャンスを演出。9回の第5打席は浅いライトフライに終わったが、存在感は十分に示した。
これで今季の打率は.295、通算本塁打は9本に伸び、メジャー4年連続の2桁本塁打まであと1本に迫っている。