ONE FF 174 = 芝宏二郎選手 タイのアタッチャイに判定負け 12連勝で止まる
【©️ONE Championship 】
空手をルーツに持ち、キックボクシングで着実に実績を積み上げてきた芝宏二郎(Striker GYM)が、ONE Friday Fights 174 のリングで黒星を喫した。
10月9日のONEストロー級キックボクシング戦でタイのアタッチャイ・ルークスアンと対戦し、3分3ラウンドの攻防を展開。パンチを軸に打開を図ったものの、蹴り技を効果的に織り交ぜた相手に判定0-3で敗れ、
続いていた連勝は12でストップした。
▪️芝のパンチに対し アタッチャイはローキックで対抗
試合は序盤から、両者がサウスポーの構えで向き合う展開となった。
芝は左カーフキックや右ボディへの攻撃を織り交ぜ、パンチにつなげる組み立てを披露。対するアタッチャイは左ロー、左ミドルを中心に攻撃を重ね、芝の前進を迎え撃った。
芝が足を使ったフェイントから左フックを放ち、ボディへのパンチを続ける場面もあったが、アタッチャイも蹴りで応戦。左ローで芝のバランスを崩す場面では、会場から歓声が上がった。
互いに左ストレートを狙う緊張感のある攻防も見られ、
序盤から一瞬の判断が勝負を左右する展開となった。
▪️2ラウンドはパンチの連打で反撃
第2ラウンドに入ると、芝はワンツーを軸に攻撃の手数を増やした。
左右のボディブローを連続して放ち、顔面へのパンチも交えながら前進。
アタッチャイが蹴りを繰り出すタイミングに合わせてパンチを返すなど、積極的な姿勢を見せた。
一方のアタッチャイも、左右のローキックやミドルキックで応戦。
芝のパンチをブロックしながら蹴りを返し、距離を保って攻撃を続けた。
芝は左右のフックから左アッパーにつなげるなど、パンチのコンビネーションで突破口を探った。しかし、アタッチャイも蹴りを織り交ぜた攻撃を継続し、試合の主導権を簡単には譲らなかった。
▪️最終ラウンドもローキックが勝負の鍵に
勝敗の行方が注目された第3ラウンド。芝はワンツーやジャブで前に出ようとしたが、アタッチャイは左ローを合わせ、攻撃を終えるたびに蹴りを返す場面を作った。
芝は構えを切り替えながら突破口を探り、パンチの連打で攻勢を強める場面も見せた。それでもアタッチャイは、左ミドルやローキックを織り交ぜて応戦。芝が踏み込んだところにはテンカオ(飛び膝蹴り)で対抗するなど、最後まで冷静に戦った。
試合終了のゴングが鳴ると、アタッチャイは観客に手を挙げて勝利をアピール。
ジャッジ3者の支持を集め、判定3-0で勝利を手にした。
▪️12連勝を支えた実績 次戦への巻き返しに注目
芝は2022年、プロキャリアの序盤にRKSキックのフライ級王座を獲得。
同年にはジャパンカップキックボクシングの同級王座にも就き、
格闘技キャリアの早い段階からタイトルを手にしてきた。
2024年11月のONE Friday Fights初参戦では、ジャマーク・クーパーを左ハイキックでKO。2025年にはHOOST CUP日本スーパーフライ級王座を獲得し、ONEでの勝利も重ねた。さらに、2026年4月のK-1では黒川瑛斗選手を左ストレートでKOし、7月のRIZIN広島大会でも遥心選手に判定勝ち。
国内外の舞台で結果を残しながら、12連勝まで記録を伸ばしていた。
今回の敗戦で連勝記録は途切れたものの、芝がこれまで積み重ねてきた実績が失われるわけではない。技巧派でタイミングよく打ち出すパンチを武器とする芝に対し、強い打撃音の蹴りを中心とした攻撃で対抗した
アタッチャイの戦いが印象に残る一戦だった。
【文:高須基一朗】




