【MLB】松井裕樹投手がPS初勝利 6球連続ボールから7球連続ストライク「素晴らしいカムバック」と米レジェンド称賛

2026.10.7
【©️San Diego Padres 】

大舞台で見せた粘りの投球が、勝利につながった。

パドレスの松井裕樹選手が6日(日本時間7日)、

本拠地ペトコパークで行われたブルワーズとの

ナ・リーグ地区シリーズ第3戦に登板。

2―2の同点で迎えた5回2死満塁という

緊迫した場面からマウンドに上がり、

1イニングを1安打無失点、1奪三振に抑えた。

その後、パドレスが勝ち越したことで、

松井選手にはポストシーズン(PS)初勝利が記録された。


 

■2死満塁から登板 いきなり重圧のかかる場面

松井選手が登板したのは、5回にブルワーズが2―2に追いつき、なおも2死満塁という場面だった。

4万7708人で埋まったペトコパークの大歓声を背に、松井選手はテュラングと対戦。最後は外角低めへ138キロのスライダーを落とし、詰まらせて遊ゴロに仕留めた。

追加点を許さず、最大のピンチを最小限の失点リスクで切り抜けた。

その裏、パドレス打線が1点を勝ち越すと、松井選手は6回も続投した。

 

■6球連続ボールから一転 7球連続ストライク

6回先頭のイエリチにはストレートの四球。続くミッチェルにも2球連続でボールとなり、ここまで6球連続でストライクゾーンを外れる展開となった。

それでも、松井選手はここから投球を立て直す。

ミッチェルに対してカウント2―2まで持ち込み、最後は外角への135キロのスライダー。打者のバットを止めさせ、見逃し三振を奪った。

さらにプラットにも2球で追い込み、ファウルを打たせるなどストライクを重ねた。

この投球を全米中継のFS1が高く評価した。

実況のアダム・アミン氏が「松井が復活し、カギになる1アウト目を取りました」と伝えると、通算200勝を挙げた元メジャー右腕のアダム・ウェインライト氏も、松井選手の変化球について「素晴らしい外角の変化球に、打者は全く動けなかった」と称賛した。

さらにウェインライト氏は、6球連続ボールからストライクを重ねた松井選手の立て直しについて、

「これで6球連続ボールの後、7球連続ストライク。松井が素晴らしいカムバックだね」

と評価した。

 

■痛恨の一打も「うまく打った」米解説陣が評価

その直後、プラットには内角へ投じた直球を左前へ運ばれた。

A・J・ピアジンスキー氏は「高めを狙った直球が、高さは真ん中にいってしまった。内角だったが、カウント2ストライクから投げるには、打者にとっておいしすぎるコースだった」と指摘。

一方、ウェインライト氏は「とはいえ、プラットが腕を畳んでうまく打ったよ」と打者側の技術にも言及した。

松井選手は続く打者を一ゴロに抑え、2死二、三塁としたところで降板。

ベンチから交代を告げられると、悔しさをにじませる表情も見せた。

それでも、アミン氏は「松井はもっと長いイニングを任されるものと予想していました。それでも、最後は左打者を抑えました」と評価した。

後を受けたロドリゲスがオルティスを161キロの直球で右飛に打ち取り、パドレスは3―2のリードを維持。

そのままブルワーズの反撃を許さず、4―3で勝利した。

 

■PS初勝利 シリーズは1勝2敗に

松井選手にとっては、メジャー3年目でPS通算5試合目の登板。これが待望のPS初勝利となった。

同点の2死満塁という極限の場面から登板し、ピンチを脱出。続く回では6球連続ボールという苦しい入り方をしながら、そこから7球連続ストライクへと投球を立て直した。

最後まで無失点で仕事を果たし、パドレスの勝利に貢献した松井選手。

シリーズはパドレスが1勝2敗となり、崖っぷちから一歩を踏みとどまった。