藤井フミヤさんも遂にTikTok参戦へ!昭和・平成スターが続々進出する理由とは

2026.6.19

歌手の藤井フミヤさん(63)がTikTok公式アカウントを開設した。工藤静香さん、郷ひろみさん、小泉今日子さんらに続く参入となり、かつてテレビを席巻したスターたちが次々とTikTokへ活動の場を広げている。


 

一見すると「若者向けSNSへの挑戦」に映るが、

その背景には音楽市場の大きな構造変化がある。

かつてTikTokは10代、20代を中心としたプラットフォームだった。

しかし現在は利用者層が大幅に拡大し、40代、50代以上のユーザーも珍しくなくなった。企業や自治体、政治家までもが情報発信に活用するなど、世代横断型の巨大メディアへと進化している。

さらに見逃せないのが、昭和・平成楽曲とTikTokの相性の良さだ。

現在TikTokを最も積極的に利用しているZ世代の親世代は、まさに藤井フミヤさんや工藤静香さん、郷ひろみさんらの楽曲をリアルタイムで聴いて育った世代である。家庭の車内やリビング、カラオケなどを通じて、子どもたちは幼少期から自然とこれらの楽曲に触れてきた。

そのため、昭和・平成のヒット曲はZ世代にとっても完全な新曲ではない。

「どこかで聴いたことがある」「親が好きだった曲」という潜在的な認知が存在する。

実際、TikTokでは懐メロの再評価が相次いでいる。

短尺動画では楽曲のサビや印象的なフレーズだけが切り取られるため、世代を問わず共感を呼びやすい。親世代には青春時代の記憶として響き、若年層には新鮮な発見として受け止められる。この“二重の共感構造”こそが、昭和・平成楽曲がバズを生みやすい最大の理由といえる。

つまり、昭和世代のノスタルジーとZ世代のアルゴリズム消費が交差する現在のTikTokは、過去のヒット曲を再びヒットさせる装置として機能しているのである。

テレビがスターを生み出した時代から、SNSがスターの価値を再発見する時代へ。

イケおじでも知られる藤井フミヤさんのTikTok進出は、単なる流行への追随ではない。世代を超えてファン層を拡大し、楽曲資産を次世代へ継承するための極めて合理的な戦略といえる。