山本由伸投手 歴史的快投も偉業あと3アウトで消える 9回被弾も圧巻の支配力を証明

2026.6.14

【©️Los Angeles Dodgers】

ドジャースの山本由伸投手が13日(日本時間14日)、敵地で行われたホワイトソックス戦に先発登板し、ノーヒットノーラン達成まであと3アウトに迫る歴史的な快投を披露した。しかし9回先頭のピーターズ選手に本塁打を浴び、偉業達成は目前で消滅。それでもメジャー屈指の投球内容でチームの勝利に大きく貢献した。


試合は初回から打線が山本投手を強力に援護した。

大谷翔平選手が復帰戦で14号先頭打者アーチを放つと、マンシー選手も2ランを記録。

ドジャースは序盤から主導権を握った。

十分な援護を受けた山本投手は、初回から圧倒的な投球を展開する。

最速158キロ超の直球と鋭い変化球を自在に操り、ホワイトソックス打線に付け入る隙を与えない。3回までわずか41球で打者9人を完璧に封じると、その後もテンポの良い投球でアウトを積み重ねていった。

5回終了時点で走者を一人も許さず、球数は64球。完全試合への期待が高まる中でも、山本投手は冷静さを失わなかった。6回以降も守備陣の好プレーに支えられながら無安打無走者投球を継続し、敵地のファンからも称賛の拍手が送られるほどの内容だった。

転機が訪れたのは8回だった。2死からマイドロス選手が放ったゴロを遊撃手のベッツ選手が処理しきれず失策。これにより完全試合の夢は途絶えたものの、ノーヒットノーランの可能性は残された。

しかし迎えた9回、先頭のピーターズ選手に痛恨のソロ本塁打を許し、ノーヒットノーランも消滅した。昨年9月のオリオールズ戦では9回2死からホリデー選手に本塁打を浴びて快挙を逃しており、今回もまた歴史的偉業は目前で手からこぼれ落ちる結果となった。

 

それでも、この日の投球が特別なものであったことに変わりはない。オリックス時代に2度のノーヒットノーランを達成した山本投手は、メジャーでも再びその実力を証明した。近年の大リーグでは完全試合やノーヒットノーランの達成難度がさらに高まっており、球数管理やデータ分析が進む現代野球において、9回まで快挙を意識させる投球そのものが極めて価値の高いものとなっている。

ナ・リーグ西地区で首位争いを続けるドジャースにとっても、この日の山本投手の快投は大きな意味を持つ。エースとしての存在感を改めて示した27歳右腕は、偉業こそ逃したものの、その支配力でメジャー最高峰クラスの投手であることを強烈に印象づけた。