史上初のピラミッド世界戦へ ウシクが3団体統一王座防衛戦 相手はキック界最強ヴァーホーベン 異競技頂上決戦が正式決定
ボクシング界の絶対王者とキックボクシング界の長期王者による前代未聞のビッグマッチが実現する。現地時間5月23日、エジプト・ギザのピラミッド特設リングでWBC世界ヘビー級タイトルマッチが行われ、WBA・WBC・IBF世界ヘビー級統一王者の
オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)が、挑戦者として元GLORY世界ヘビー級王者
リコ・ヴァーホーベン(オランダ)と対戦することが発表された。
世界遺産を舞台にした世界戦は極めて異例であり、格闘技イベントとしても過去最大級の話題性を持つカードとなる。
▪️無敗の統一王者ウシク、PFP1位として防衛戦へ
ウシクはクルーザー級、ヘビー級の2階級で4団体統一を達成した史上屈指の技巧派王者。ヘビー級転向後も無敗を維持し、昨年7月には当時IBF王者だった
ダニエル・デュボアを5回KOで下し、再びヘビー級4団体統一を達成した。
その後WBO王座を返上し、現在は3団体統一王者として君臨している。
戦績は24戦24勝(15KO)。米専門誌
The Ringのパウンド・フォー・パウンドランキングでは
井上尚弥選手を抑えて1位に位置しており、現役最強のボクサーとの評価が高い。
ウシクは専門誌の取材に対し
「それぞれの競技で頂点に立った選手には最大限の敬意を払っている。リコはキックボクシングの王者であり素晴らしいアスリートだ。この舞台は特別なものになる。最高の試合を見せたい」
とコメントし、異競技王者との対戦を歓迎した。
▪️GLORY無敵王者ヴァーホーベン、ボクシング世界戦へ異例挑戦
挑戦者ヴァーホーベンは長年にわたり
GLORYヘビー級を支配してきたキックボクシング界の象徴的存在。
2015年以降黒星はなく、通算13度の王座防衛を記録した後、昨年11月にベルトを返上した。
キックでは22連勝中という圧倒的実績を持つ一方、プロボクシングは2014年に1試合のみ経験しており、その試合では2回KO勝利を収めている。今回が実質的な本格転向初戦でありながら、いきなり統一王者への挑戦という異例のマッチメークとなった。
ヴァーホーベンは
「私は長年ヘビー級の頂点に立ち続けてきたが、まだ挑戦を求めている。ウシクはボクシング界の絶対王者だ。だからこそ戦う価値がある。この試合は歴史に残るものになる」
と語り、新たな舞台への覚悟を示した。
▪️ピラミッド開催の超大型興行、競技の壁を越えた一戦に
今回の大会は中東・北アフリカ地域で進められている巨大スポーツイベント構想の一環とされ、歴史的建造物を背景にした特設会場での開催が予定されている。近年、ボクシング界では大型資本による超ビッグマッチが相次いでおり、今回のカードもその流れを象徴する一戦となる。

