レブロンの豪快ダンクが示した「支配力」八村塁選手は“限られた役割”の中で何を示したのか
敵地8連戦を白星で締めたレイカーズ
【©️Los Angeles Lakers 】
NBAレイカーズが、過酷な敵地8連戦の最終戦を白星で締めくくった。現地2月3日(日本時間4日)、ブルックリンで行われたネッツ戦。125―109の完勝劇を主導したのは、やはりこの男だった。レブロン・ジェームズである。
序盤から豪快なダンクを何度も叩き込み、会場の空気を一気にレイカーズ色に染め上げたレブロンは、25得点7アシスト3リバウンド。38歳とは思えぬ運動量と支配力で、チームを勝利へと導いた。
一方、日本人フォワード八村塁選手はベンチスタート。
出場時間は25分35秒、数字上のスタッツは5得点3リバウンドと控えめだが、その内容は単純な得点力以上の意味を含んでいた。
▪️シュートチャンスは「限定的」それでも3Pは沈めた
八村選手がコートに立ったのは第1クオーター残り5分49秒。攻撃の主軸は明確にレブロン、そして復帰したオースティン・リーブスへと集約されており、八村選手に与えられた役割は「効率」と「判断力」だった。
その象徴が、第1クオーター残り39秒。右コーナーで待ち構えた八村選手は、迷いなく3ポイントシュートを放ち、これを沈める。
ボールタッチは少ないが、求められた局面で確実に応える——現代NBAでロールプレーヤーに要求される理想形だ。
最終クオーターにはジャンプシュートも沈め、フィールドゴール成功率は66.7%。3ポイントも50%と、数字だけを見れば極めて高効率だった。
▪️得点以上に問われる「存在の仕方」
前試合のニックス戦では、3ポイントが不調ながらも11得点を記録。しかしチームは逆転負けを喫した。ルカ・ドンチッチが30得点15リバウンドと爆発しても、勝利には届かなかった。
その反省が、このネッツ戦には色濃く反映されていた。
ボールを持つ選手、攻める選手、つなぐ選手。その役割分担が明確で、八村もまた「自分の仕事」を理解した動きに徹していた。
得点が少ない=存在感が薄い、ではない。むしろ、スターが輝くための“余白”をどう埋めるか。その視点で見れば、八村選手のプレーは極めて合理的だったと言える。
▪️敵地8連戦を締めた1勝が示すもの
長い敵地遠征の最後を白星で終えたことは、レイカーズにとって数字以上の価値を持つ。レブロンの支配力、復帰組のフィット感、そして八村選手のようなロールプレーヤーが「無理をしない形」で機能していること。
派手さはない。しかし、シーズン後半を見据えたとき、こうした勝ち方こそがチームの安定感を裏付ける。


