期待の美女新人ファイター対決で意地を証明―現役JK・辰巳璃央選手がプロ3戦目で2勝目、Krush初白星
プレリミナリーファイト第1試合で行われた
Krush女子アトム級、辰巳璃央vs萌衣。
注目を集めたのは、将来を嘱望される
期待の女子ファイター同士の対決だった。
中でも視線を集めたのが、2010年1月5日生まれの
15歳、現役JKファイター・辰巳璃央。
若さと透明感を備えながらも、
リングでは一切の甘さを見せないファイトで存在感を示してきた。
辰巳選手は今年5月にプロデビュー。
初戦は判定負けを喫したが、その後9月のDEEP☆KICKでプロ初勝利を挙げ、迎えた今大会はプロ3戦目。
すでに白星を重ねて勢いに乗る中、プロ2勝目、そしてKrush初勝利を懸けてリングに上がった。一方の萌衣選手は、第56回K-1アマチュア チャレンジBクラス女子-50kg優勝の実績を引っさげたプロデビュー戦。まさに“新人同士の意地”がぶつかる一戦となった。
試合は1Rから辰巳選手が積極的に仕掛ける。
萌衣の右ローに鋭くパンチを合わせ、至近距離では左右フックを的確にヒット。
体格に勝る萌衣選手が前蹴りなど足の長さを生かした展開に出る場面でも、
辰巳選手は右フックと右ヒザを上下に打ち分け、手数と精度で主導権を握る。
2Rは辰巳選手の前進に対し、萌衣選手が距離を保つ攻撃で応戦。
至近距離ではヒザの打ち合いも生まれ、互いに一歩も引かない展開が続く。
最終3R、辰巳選手が前に出れば萌衣が右ミドルで迎撃。
ワンツーとカウンターが交錯し、もみ合いの場面も生まれる消耗戦に。
最後は両者がフックを交換する中でゴングが鳴り響いた。
判定はジャッジ3者すべてが辰巳選手を支持。
美女新人ファイター対決で意地を見せた現役JK・辰巳璃央選手が、
プロ3戦目で2勝目を挙げ、Krush初白星を手にした。
15歳という年齢、現役女子高校生という分かりやすい属性に加え、
リング上で見せた粘りと勝負強さ。この組み合わせは、
試合後に話題が広がる要因となった。
プレリミナリーファイトながら、確かな印象を残した一戦だった。
プロ3戦2勝。
現役JKとして意地を証明した辰巳璃央選手は、
Krush女子戦線にの2026年における次代の注目株として、
その存在感を確実に高めた。
【文;高須基一朗】




