すき家「ローストビーフ丼」異例の“品薄休止”から再開へ
大手牛丼チェーンで限定商品のヒット連発“ご褒美系”需要が加速
大手牛丼チェーンで限定商品のヒットが相次ぐ中、すき家は5日、全国的な品薄により販売を一時休止していた「ローストビーフ丼」を、12月9日午前9時から販売再開すると発表した。11月24日に突如ストップした休売は、同社の期間限定商品の中でも“異例”の反響を示す出来事となった。
今回の再販を知らせる公式アナウンスでは、「ご好評に伴う全国的な品薄状態により販売を休止していた」とし、食材調達のめどが立ったことで再び提供できるようになったという。販売は12月中旬までを予定し、食材が無くなり次第、店舗ごとに順次終了する見込みだ。
■ “ワンコイン日常”から“ちょっと贅沢”へ
牛丼チェーンが仕掛ける“プレミアム化”の象徴に
外食市場が回復傾向にある中、牛丼チェーン各社は従来の低価格帯だけでなく、質や体験価値を高めた限定商品に注力。今回の「ローストビーフ丼」はその潮流を象徴する存在だ。
すき家のローストビーフ丼は、温かいごはんの上にスライスしたローストビーフを贅沢に盛り付け、ニンニクとブラックペッパーを効かせた特製醤油ダレを合わせた“ご褒美系どんぶり”。別添えのたまごを崩して味わうことで濃厚な旨みが広がり、さらにホースラディッシュでキレのある辛みを加えるなど、味の変化も楽しめる。
低温調理で仕上げた自社製ローストビーフのしっとり感と香ばしいタレの組み合わせは、SNSを中心に話題化。
▪️異例の“休止告知”にも温かい反応
11月24日、公式Xが投稿した「ご好評につき品薄のため販売を一時休止」という告知には、ユーザーから「早く再販して」「楽しみに待ってる」「それだけ人気だったということか」といった声が続出。再開発表後も「絶対食べに行く」「今度こそ味わいたい」とさらなる期待が寄せられている。
すき家のみならず、吉野家・松屋など大手チェーンでも高価格帯の商品や地域限定メニューが相次ぎヒットしており、今回の騒動は“牛丼チェーンのプレミアム化”が確実に進んでいることを改めて印象づけた。

