NBAオールスターでの“伝説の再戦”3ポイントシュート対決中止へ──

2025.2.14

NBAオールスターでの“伝説の再戦”が中止へ──

【昨年度のオールスターでの告知画像】

 

▪️カリー vs イオネスクの3P対決が幻に

NBAは、ゴールデンステート・ウォリアーズのステフィン・カリー(36)と、

WNBAニューヨーク・リバティーのサブリナ・イオネスク(27)による

3ポイントシュート対決の中止を発表した。

米スポーツ専門局「ESPN」が13日(日本時間14日)に報じた。

 

▪️昨年の“歴史的決戦”が生んだ熱狂

この対決は、昨年のNBAオールスターウィークエンドの

「オールスター・サタデーナイト」で初めて実現。

NBAとWNBAを代表する選手が直接対決するという

歴史的な試みとして大きな注目を集めた。

試合は白熱し、最終的にはカリーが3点差で勝利したものの、

イオネスクの健闘ぶりも大きな話題となった。

ファンやメディアの間では「昨年のオールスターウィークエンドで

最も盛り上がったイベント」との声も多く、再戦の期待が高まっていた。

実際、数週間にわたり交渉が続けられ、

今年のオールスターウィークエンドでの再戦がほぼ確実視されていた。

 

▪️再戦が期待された背景

今年のオールスターウィークエンドは、カリーのホームグラウンドであるインディアナポリスで開催予定だった。一方、イオネスクもカリフォルニア州ベイエリア出身で、幼少期からカリーやゴールデンステート・ウォリアーズを見て育ったという経歴を持つ。そんな背景もあり、彼女にとっても特別な意味を持つ再戦となるはずだった。

しかし、NBAの広報担当マイク・バス氏は、「昨年の特別な瞬間を上回る計画をまとめることができなかった」とし、「関係者全員が計画を進めないことで合意し、代わりにオールスターサンデーの新しい形式に焦点を当てることになった」と説明した。

 

▪️クレイ&クラークを交えた“2対2対決”の構想も頓挫

カリー自身はイオネスクとの再戦を強く希望しており、

さらに元チームメートであるクレイ・トンプソンと、

WNBAの期待の新人であるケイトリン・クラークを加えた

2対2の対決案も提案していたという。

しかし、クラークの代理人は先月、

「彼女はWNBAオールスターウィークエンドで

自身初の3ポイントコンテストに出場することを優先し、

NBAオールスターウィークエンドでの特別イベントには参加しない」と明言。

この決定により、2対2の対決案も消滅することとなった。

 

▪️NBAは“復活”を模索するも断念

2対2のプランが頓挫した後も、

NBAは何らかの形でカリー対イオネスクの再戦を実現しようと模索。

当初は、昨年と同様に「オールスター・サタデーナイト」の一部として

開催する案が検討されたほか、

「オールスター・ミニトーナメント」の試合間に組み込む

新たなアイデアも浮上していた。

しかし、調整が難航し、

最終的に今年のNBAオールスターでは

カリーとイオネスクの3ポイント対決は実現しないことが決まった。