UFC貫禄のペレイラ!王座奪還に成功 わずか80秒の衝撃KOで存在証明
2025.10.5
【©️UFC】
総合格闘技イベント『UFC 320』(米・ラスベガス/T-Mobileアリーナ)で5日(日本時間)、ライトヘビー級タイトルマッチが行われ、元王者アレックス・ペレイラ(ブラジル)が王者マゴメド・アンカラエフ(ロシア)を1ラウンド1分20秒、豪快な右オーバーハンドからの連打で沈め、劇的な王座奪還を果たした。
7か月前の前回対戦では、アンカラエフのプレッシャーに押され判定で王座を明け渡したペレイラ。
リマッチとなった今回、彼はその課題を完璧に修正してきた。開始直後から距離を詰め、相手に主導権を握らせない立ち上がり。放った右オーバーハンドがアンカラエフのこめかみをとらえると、そこからは一気に畳みかけた。ガードポジションからの鉄槌、ヒジの連打。王者はなす術なく、レフェリーが即座に試合を止めた。
試合時間わずか80秒。
UFCのライトヘビー級戦線において、これほど鮮烈な再戴冠劇は近年でも例がない。
試合後、ペレイラは「前回は万全ではなかった。今回は本来の自分を見せられた」と淡々と語ったが、その背中からは王者としての風格が漂っていた。
UFC中量級、そしてライトヘビー級の二階級で頂点を極めたペレイラ。
再びベルトを腰に巻いたその姿は、単なる“リベンジ”ではなく、自らの立ちでの強打パンチ力を改めて印象付ける戦いだった。