ジミー・バトラーがウォリアーズへ電撃移籍!!

2025.2.6

ヒートとの対立が生んだ大型トレード!!

ジミー・バトラーがウォリアーズへ移籍決定!!

2025年2月5日、NBAの注目を集めたトレードが決定した。

ジミー・バトラーが、契約延長を巡って対立したマイアミ・ヒートを後にし、

ゴールデンステート・ウォリアーズへ移籍することが発表。

この移籍の詳細は、現地で行われていた

ヒートとフィラデルフィア・セブンティシクサーズの試合中、

ウォリアーズがジャズとの対戦準備を進めている最中に

『ESPN』のシャムス・チャラニア氏が報じた。

 

▪️トレードの詳細

このトレードにおける各チームの獲得選手は次の通り:

  • ウォリアーズ:ジミー・バトラー
  • ヒート:アンドリュー・ウィギンズ、PJ・タッカー、1巡目指名権
  • ラプターズ:カイル・アンダーソン
  • ジャズ:デニス・シュルーダー
  • ピストンズ:リンディー・ウォーターズ三世、ジョシュ・リチャードソン

ウォリアーズは長らく、未来に対する責任を強調していた。

ステフィン・カリーは「捨て身のトレードはチームの将来を犠牲にする。

僕らには将来への責任がある」と語り、

チームの現状維持を貫こうとしていた。

しかし、トレードデッドラインが近づく中で、

ウォリアーズは方針を転換。

カリーが依然としてトップレベルのパフォーマンスを維持しているうちに、

5度目のNBA優勝を無理にでも取りに行くという決断を下した。

また、ウォリアーズはザック・ラビーンの獲得に向け、

シカゴ・ブルズとほぼ合意に至ったが、

「グッドチームではなく、本当に強いチームにならなければならない」

という判断から、最終的にバトラーの獲得を目指すことになった。

 

▪️バトラーとヒートの対立

ジミー・バトラーは、過去5年間にわたりヒートで驚異的なパフォーマンスを発揮し、チームをプレーオフの常連に変えるなど、強い勝負感を持った選手として知られている。しかし、35歳となった現在、バトラーの体調や怪我の影響もあり、ヒートとの契約延長交渉は難航していた。ヒートは、バトラーが常に100%のパフォーマンスを発揮することが難しいとの判断から、契約更新に慎重な態度を取るようになり、これが両者の対立を招いた。

 

▪️ウォリアーズの決断と契約内容

ウォリアーズは、バトラーのコンディションや契約問題に対して不安を抱えていたものの、現状を劇的に変えられる選択肢が限られていた。ケビン・デュラントの復帰というプランも検討されたが、最終的には実現しなかった。その中で、バトラーの獲得に至った。

バトラーは、来シーズンにプレーヤーオプションを持っており、ウォリアーズはこれを破棄し、新たに2年1億1100万ドル(約170億円)の大型契約を結ぶことで合意した。この契約が発表されると、NBA界に大きな衝撃を与えた。

 

▪️契約問題とヒートの賢い立ち回り

バトラーの契約問題における交渉力は見事であり、

ケガを抱えたベテラン選手に対して

大型契約を結ぶことが市場でタブー視される中、

バトラーは自らの望む契約を手に入れることに成功した。

一方、ヒートのパット・ライリー球団社長もまた、

この移籍市場で見事な立ち回りを見せた。

バトラーとの決別がヒートにとって損失に思える中、

最終的にはアンドリュー・ウィギンズと

PJ・タッカーを獲得し、

また年俸総額を削減することで

ラグジュアリー・タックスを回避するという形で、

チームの長期的な安定を図った結果につながっている。